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ソニー、眼鏡型ウェアラブルモジュールを開発
スマートフォン(多機能携帯電話)の進化の例を挙げるまでもなく、私たちの生活はますます便利なものへと発展し続けている。かつて子供の頃に「こんなものがあったら、便利だろうな」そう思っていたものが次々と開発され、商品化され、私たちの生活へと届けられている。
17日、ソニー<6758>が眼鏡などのアイウェアに装着することのできる有機EL採用の片眼用ディスプレイモジュールを開発したとの発表を行った。ディスプレーは視界のすみに表示され、スポーツや業務作業での活用が見込まれている。今後ソニーは開発パートナーを募り、2015年中に量産化したいとしている。またこれ以外にも、対応アプリを開発するためのソフトウェア開発キット(SDK)も提供するとしている。
モジュールの先端には0.23型の超小型有機ELディスプレーが搭載されており、これを眼鏡などに装着させることで、2メートル先に16型ディスプレーと同様の映像を見ることができるようになる。またその際、映像が視界を遮ることがないよう、視界のすみに表示されるよう工夫がなされている。このモジュールの開発には、ソニーの小型有機EL技術や高密度実装技術などが活用されている。
そしてユーザーはこのモジュールを眼鏡などのアイウェアに装着させることで、ゴルフの際のコース確認や、ジョギングの際に走る速さを一定に保つ、そのほかサイクリング中に地図や天気などを確認することができるようになる。また工具を用いるため両手がふさがってしまうような業務作業でも、視界のすみに表示されるマニュアルや指示を確認しながら行うことができるようになる。
ソニーはこのモジュールを15年1月6日よりアメリカのラスベガスで開催される家電見本市「2015 International CES」のソニーブースにて、スポーツ向けのコンセプトモデル「Smart Eyeglass Attach!」を参考展示する予定だ。
視界のすみに表示される映像を見ながら、フリーハンドで作業を行ったり、スポーツを楽しむことができる、そんな「未来」がもう私たちの目の前に迫ってきているのだ。(編集担当:滝川幸平)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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