【木村隆のマーケット&銘柄観察】オークマは自動車、航空機などの受注が好調に推移

2014年12月1日 14:38

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 オークマ <6103> が出直り相場に突入してきた。発行済み株式数(自社株を除く)の2.44%にあたる400万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことを契機に、見直し人気が加速してきた。

 日本企業全体でROEの向上が従来以上に重視される機運が高まりつつある状況を踏まえ、自社株買いに踏み切ったものと推定されるが、高い自己資本比率などを踏まえると、今後とも配当の増額を含め株主還元の一段の強化が期待されるところだ。

 今上期の営業利益は前年同期比2.4倍の50億円と大幅に改善した。売上げは会社計画線を上回ったが、営業利益は生産効率化の遅れなどで会社計画に届かなかった。株価は下振れ決算を嫌気しているが、ポイントとなる受注高は823億円と前年同期比15%増加、先行きの見通しは明るい。

 同社は自社製NC(数値制御)装置を搭載する、国内唯一の機電一体型工作機械メーカー。中国や欧州などで景気減速懸念が浮上しているが、米国では引き続き自動車や航空機、エネルギーなど幅広い業種で旺盛な需要の継続が見込まれる。国内でも減税などの政策効果、企業収益の改善や設備老朽化の進展、などを背景に底堅い需要が続くと予想。米州、国内を中心に受注、売上高は全体で増勢が続くと予想される。

 愛知県の本社工場内の新工場棟が昨年5月に完成し、今後同工場の稼働が上昇していくことに伴う生産効率の上昇も利益改善に寄与しよう。実際に第2四半期の後半から利益率の改善傾向は強まっているようだ。

 このため、今3月期の営業利益は前期比25%増の145億円の確保が見込まれている。株価の評価も前進の可能性が強い。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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