大林組、米国建設会社「クレマー社」を買収

2014年11月26日 12:15

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 大林組は25日、100%出資の米国現地法人である大林USAを通じ、米国ウィスコンシン州の建設会社「クレマー社」との間で買収契約を締結したと発表した。今回出資持分の51%の取得を完了した。これにより、同社は大林組の連結子会社となる。

 大林組グループは、中期経営計画'12に掲げた海外への戦略的展開を推進しており、北米地域については従前から最重要拠点として取り組んできた。2007年には米国建設会社「ウェブコー社」を、2011年にはカナダ建設会社「ケナイダン社」を買収するなど、M&Aの手法も用いて事業規模を拡大してきた。

 2013年度における北米地域での売上高は、建築事業で約1,180億円(大林組直轄、E.W.ハウエル、ウェブコー、J.E.ロバーツ大林ほか)、土木事業で約390億円(大林組直轄、大林カナダ、ケナイダン)、合計で約1,570億円だ。これは、大林組グループの同年度における海外建設事業総売上高の過半を占めているという。

 クレマー社は米国中西部を拠点に、100年以上にわたり事業を行う建設会社で、橋梁、道路、鉄道工事を得意とし、特に橋梁分野ではPC橋・鋼橋を問わず幅広い実績がある。今回の買収により、大林組の持つ信用力、技術力、大型工事でのマネジメント力、そして高い優位性のあるトンネル技術と、クレマー社の橋梁技術、地元企業としてのノウハウとの相乗効果により、インフラ分野でのさらなる受注拡大を見込んでいる。

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