NYの視点:米QE4思惑を横目にFOMCは10月会合でQE3終了へ

2014年10月16日 07:50

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記事提供元:フィスコ


*07:50JST NYの視点:米QE4思惑を横目にFOMCは10月会合でQE3終了へ

米国商務省が発表した9月小売売上高は前月比0.3%減と、1月来の減少に落ち込んだ。1月は異例な寒波がひびき小売が落ち込んだ。低い賃金の伸びが購買力を抑制している。また、8月企業在庫も前月比0.2%増と、予想外に7月の0.4%増から伸びが鈍化。昨年6月以来で最低の伸びにとどまった。小売や企業在庫は国内総生産(GDP)を構成する重要な項目。

この結果を受けて 米国ゴールドマンサックスのエコノミストは第3四半期の国内総生産(GDP)見通しを従来の3.5%増から3.2%増へ、第4四半期を3.25%から3%へそれぞれ引き下げた。企業在庫において、小売業者の在庫が0.3%減、自動車・部品在庫が0.7%減にそれぞれ落ち込んだことを理由として挙げた。また、消費の勢いが一段と弱まる兆候があると見ている。

米国債券相場も2009年以来で最大の上昇を記録。10年債利回りは2%を割り込み1.86%まで低下した。ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁は万が一、インフレ見通しが低下し始めたら追加資産購入を検討する可能性を示唆。一部では、欧州経済が景気後退に落ち込む可能性などが強まったため米国経済の回復も停滞するとの見方に、FOMCが「量的緩和第4弾(QE4)を導入する」との思惑も浮上。債券ファンド、ダブルラインのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は米国の経済専門局CNBCとのインタビューで、「米国10年債利回りは2.2%で底を打つはず」との見方を表明したばかり。同氏は「万が一、下回った場合には、連邦公開市場委員会(FOMC)にとってゲームチェンジャーになる」と警告した。当面は米10年債利回りが2.0-2.2%近辺で下げ止まるかどうかを見極めることになる。

一部のメディアで関係筋の話として、イエレンFRB議長は先週末に行われた非公式会合において、海外のリスクや市場の変動の中、米国経済が依然3%成長の軌道にあり、インフレもいずれ目標の2%まで上昇すると見ていることを明らかにしたという。QE4の思惑を横目に、米連邦公開市場委員会(FOMC)は今月末に予定されている会合でQE3を予定通り終了する可能性が強い。《KO》

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