凸版印刷、PUF技術を搭載した世界最小のICタグを開発

2014年9月8日 17:58

印刷

凸版印刷は村田製作所と共同でPUF技術を搭載した世界最小のICタグを開発した。

凸版印刷は村田製作所と共同でPUF技術を搭載した世界最小のICタグを開発した。[写真拡大]

 凸版印刷は5日、村田製作所と共同でPUF技術を搭載した世界最小のICタグを開発したと発表した。小型電子機器の真贋判定向けに12月からサンプル出荷を開始するという。

 両社によると、今回のICタグは、凸版印刷が持つPUF技術を搭載したICタグの製造技術と、村田製作所のICタグ小型化技術を融合することで、開発に成功したという。大きさは、幅32mm×奥行3.2mm×高さ0.7mm。

 PUF技術は、ICチップが持つわずかな個体差を人間の指紋のように利用する偽造防止技術。従来の暗号技術を用いた高価なICチップとは異なり、製造コストを抑えながらも偽造される可能性が極めて低いため、次世代のセキュリティ技術として注目されている。

 凸版印刷は、今後も村田製作所と共同で同製品の開発を勧め、2015年4月からの量産化を目指すという。また、電子機器基板や事務機器用品を取り扱う企業に向けて拡販し、2015年度に関連受注を含め約10億円の売り上げを目指すという。

関連記事