前場に注目すべき3つのポイント~米アップル株が4%超の大幅下落に

2014年9月4日 08:17

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記事提供元:フィスコ


*08:20JST 前場に注目すべき3つのポイント~米アップル株が4%超の大幅下落に

4日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:塩崎厚労相発言でGPIF改革への思惑が高まりやすく
■外資系証券の注文動向:差し引き590万株の買い越し
■前場の注目材料:一部アナリストが利益確定推奨で米アップル株が4%超の大幅下落

■塩崎厚労相発言でGPIF改革への思惑が高まりやすく

☆日経225想定レンジ:上限15850円-下限15650円

4日の東京市場は、底堅い相場展開になりそうだ。3日の米国市場は、ウクライナとロシアが停戦で大筋合意したとの報道を好感して買いが先行。好調な米新車販売や堅調な製造業受注などの発表を材料視する動きもみられている。ただ、来週に新製品発表会を控えた米アップルが今年1月以来の大幅な下げとなったことで、市場全体の警戒感につながっている。一時最高値にあと2ドルに迫る局面をみせたNYダウは、結局は10.72ドル高と小幅な上昇にとどまっている。ナスダックは高値更新後に、日中安値圏で取引を終えている。

この流れを受け、シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の15710円だった。高いところでは15835円まで上昇していたが、アップル下落の影響を受けた感がある。円相場は1ドル104円85銭辺りでの推移と、105円を下回っていることもあり、東京市場も朝方は利益確定の売りが優勢になりそうだ。電子部品株などはアップル下落の影響から仕掛け的な売りも出やすいところか。

ただし、米国では週末に雇用統計の発表を控えており、全体としてはこう着感の強い相場展開が続く可能性は想定していたことである。アップルの大幅な下げは想定外となるが、アップルの新製品発表会に対する期待感が先行していた訳ではなく、過度な警戒感にはつながらないだろう。市場の関心はアベノミクス第2幕を意識した流れに向かっており、政策期待から全体としては底堅い相場展開が意識される。

また、塩崎厚労相は3日の初閣議後の記者会見で、年金積立金の運用について、「国債の運用に偏っていたものを分散投資して、効率的な運用をする」と述べている。改めて、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革への思惑が高まりやすく、押し目買い意欲は強そうである。

そのほか、日銀の金融政策決定会合では、現状維持とみるものの、ここ最近の物色の流れをみると、追加緩和に対する期待はあったと考えられる。そのため、現状維持発表後には、その他金融、銀行、証券など緩和メリットセクターに対する利食いが警戒されるが、アベノミクス第2幕への期待が高まるなか、目先の押し目は狙い処か。

■外資系証券の注文動向:差し引き590万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り940万株、買い1530万株、差し引き590万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

8月28日(木):150万株の買い越し
8月29日(金):200万株の買い越し
9月1日(月):100万株の買い越し
9月2日(火):90万株の売り越し
9月3日(水):420万株の買い越し

■前場の注目材料

・安倍改造内閣が発足、首相「経済を最優先」
・一部アナリストが利益確定推奨で米アップル株が4%超の大幅下落
・欧州家電見本市、ソニー<6758>はスマホでPS4遠隔操作の最新機種を発表

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 前週分対外対内証券売買
09:00 日銀金融政策決定会合(2日目)

<海外>

10:30 豪・7月貿易収支(予想:-17.5億豪ドル、6月:-16.83億豪ドル)
10:30 豪・7月小売売上高(前月比予想:+0.4%、6月:+0.6%)《KO》

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