カゴメ、トマトジュースブームの反動減から巻き返しなるか

2014年8月12日 15:12

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記事提供元:フィスコ


*15:12JST カゴメ、トマトジュースブームの反動減から巻き返しなるか
カゴメ<2811>が7月25日に発表した2014年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比1.7%減の499億5500万円、純利益は同53.3%減の7億9000万円となった。
中でも国内飲料の不振が顕著で、4~6月期の国内飲料事業の売上高は14.9%減の206億4800万円だった。
2012年2月に京都大学とキッコーマン<2801>傘下の日本デルモンテが、トマトはメタボリック症候群対策に効果があるとする研究結果を発表した。京大大学院の河田照雄教授らがトマトの実とジュースの成分を分析したところ、脂肪の燃焼を促進する不飽和脂肪酸の一種(リノール酸誘導体)が含まれていることを突きとめ、この物質を化学的に合成し、肥満マウスに与えたら、4週間で血液と肝臓の中性脂肪が約30%減少したというのだ。
この研究結果の発表をきっかけに空前の「トマトブーム」が起こり、こうした「トマトブーム」を背景に、カゴメのトマトジュースも通常の2倍の売れ行きが続き、2013年3月期は純利益が前期比5割以上増え創業以来過去最高を更新した。
一時はトマトジュースが品薄になるほどの人気だったが、ブームが去り落ち着いてきたことから、カゴメの業績も2014年3月期に失速し減収減益、国内飲料事業は前期比8.6%減となった。
皮肉なことに、ブームとなって売上が伸びたことが、反動減となって業績に影を落とす格好になっているようだ。
カゴメは、主力の国内飲料の不振をトマトなどの原材料価格の高騰や円安傾向の継続、消費税増税の反動減とし、高級品の投入と海外での事業拡大で巻き返しを図るという。
ブームが去ってもトマトの健康効果に変わりはない。カゴメの反撃に注目だ。《YU》

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