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三菱重工、米国向けに大規模ポリエチレンプラント エクソンモービル・ケミカル社から受注
三菱重工は25日、エクソンモービル・ケミカル社から大規模ポリエチレンプラント2系列を受注したと発表した。このプラントは、米国内で活況を呈するシェールガスの生産をにらんで、エクソンモービル・ケミカル社が新設するエチレンプラントの後流プラントとなるもので、年産130万トン規模である。
受注したエチレンプラントは、テキサス州ヒューストン近郊にあるエクソンモービル・ケミカル社の既設プラントに隣接して建設される。三菱重工はすでに、基本設計及び土地造成工事などを受注しているが、それらに続き今回、プラントの設計・調達・建設のEPC契約の締結に至ったものである。
今回の契約には、反応設備、最終仕上げ、パッケージング、出荷設備からなる年産65万トンの2系列に加え、水・空気・蒸気のユーティリティ設備の建設なども含まれている。
今回のプラント建設を含む、エクソンモービル・ケミカル社の複合プラントプロジェクトは、地域経済の活性化にも貢献するとされている。具体的には、プラント建設に従事する約1万人の雇用創出の他、プラント稼働後には、年間8億7,000万ドルの経済効果が見込まれている。
三菱重工は、今回のプラント建設を含め、エクソンモービル・ケミカル社との間で、多くの受注実績を持っている。エチレンプラント用の大型コンプレッサー・タービンのほか、2011年には、エクソンモービル・ケミカル社がシンガポール南西部のジュロン島に保有する石油化学複合施設の一部として、今回同様の年産計130万トンとなる大規模ポリエチレンプラント(2系列)・プロジェクトを完工している。
三菱重工は、シェールガス増産を背景とする米国内の化学プラント市場の拡大をにらみ、2013年4月にテキサス州ヒューストンに、米国三菱重工の一部門として環境・化学プラント部を開設した。今後、同部を拠点に、エクソンモービル・ケミカル社との協力関係を深めるとともに、米国市場での積極的な営業活動を展開していきたいとしている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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