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【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】認知症と普通の物忘れとの違い
■捜し物を自覚し捜している間は大丈夫、「認知症は脚から」を合言葉に運動を
今月は60歳以上の患者さんの外来で最も多い質問の、「最近物忘れがひどく、認知症では?」について説明させて戴きます。
「健康な高齢者の加齢に伴う普通物忘れ」を良性健忘と言います。良性健忘の方は、体験の一部分を忘れるなどの記憶障害のみがみられます。例えば、物忘れを自覚し探し物を努力して見つけようとなさっていますし、日にちや曜日は間違えず作り話はみられません。
しかし認知症の方では、捜し物だけでなく物事の全体像を忘れるのですが、その自覚がありません。探し物も誰かが盗ったとか、しばしば作り話がみられるようになり、日常生活に支障をきたしてきます。認知症を心配される方には、捜し物を自覚し捜している間は大丈夫ですと答えています。
先日、白寿(99歳)の大先輩の方のお祝いの会に出席させて戴きました。白寿の方は少しお耳が遠いのですが、言葉や動作は70歳代の方と全く遜色ありません。私自身も白寿とはいかなくても米寿くらいは同様に元気でいたいと思います。
では、どうすれば90歳くらいまで認知症にならないで過ごせるのかは、多くの文献を調べてもよく分かりません。白寿の大先輩の健康の秘訣は、「感謝・生きがいと好奇心、毎日1万5千歩の散歩」を強調されていました。以前によく散歩して下さいをお願いしましたが、まさか数年前まで1万5千歩の散歩を実践されているとは驚きでした。1万5千歩でよく膝や腰を痛めなかったと感嘆しますが、一般的には年齢や持病にもよって違いますが、1日4000~8000歩が目安かと思います。
最近、運動不足気味の私自身にも大いに反省し、お祝いの会の帰路一駅歩いた次第です。皆様もご自身の体力に合わせて、「認知症は脚から」を合言葉に散歩や運動を実践してみて下さい。(自衛隊中央病院消化器内科部長)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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