【木村隆のマーケット&銘柄観察】西武ホールディングスは「紀尾井町プロジェクト」などに期待

2014年6月6日 12:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  西武ホールディングス <9024> が上場来高値圏で頑強な動きを続けている。日本経済の脱デフレへの期待感をベースに不動産株が市場で主役的な動きを見せる中、その関連株として買い人気を引き付けている。上場来高値圏に位置することで、需給関係がいいことも支援している。

  同社グループは、2012年10月に「西武グループアセット戦略」を策定した。保有資産の価値極大化のため、「既存事業のバリューアップ」、「ポートフォリオの組み換え」及び「コア事業への経営資源の集中」の3つの視点から、戦略を推進することを目指している。

  その中で特に注目されているのが、「ポートフォリオの組み換え」。グランドプリンスホテル赤坂跡地の開発計画「紀尾井町プロジェクト」では、モデルケースとして、地域一体で複合再開発を行うことにより、主にオフィス・ホテル・商業・賃貸住宅間での事業ポートフォリオの組み換えをはかるもの。

  また、高輪・品川エリアについては東京都により「都市再生特別措置法に基づく特定都市再生緊急整備地域」に指定されており、複合再開発の是非も含めて事業機会拡大の可能性を追求していく。上場後1ヶ月を通過したことで、アナリストの新規カバレッジの動きも相次いできたが、そのメインシナリオは保有資産の有効活用により業績は成長ステージに入ったとの見方である。

  新規上場を前にした公開価格決定に際し、仮条件1600-1800円の下限1600円で公募価格が決定するなど、決して前評判は高くなかった。いい意味で市場を裏切った。上場前に大株主の米投資会社サーベラス・グループは売り出しについて、想定価格を2300円に置いていただけに、当面はここらあたりが意識される水準だろう。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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