【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ANAPは5月安値から急反発、底打ちの可能性

2014年5月28日 09:42

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  レディス向けカジュアル衣料・雑貨のANAP <3189> (JQS)の株価は、今期(14年8月期)の減額修正も嫌気して軟調展開が続いたが、5月21日の安値から急反発の動きとなった。今期の収益悪化を織り込んで底打ちした可能性があり、反発局面となりそうだ。

  10代半ば~20代を中心に幅広い年齢層から支持されているレディス向けカジュアル衣料・雑貨「ANAP(アナップ)」を基幹ブランドとして、特徴の異なるサブブランドも並行展開している。ブランド認知度の高さ、新鮮な品揃え、多品種・小ロット販売などを特徴としている。

  販売は、全国のショッピングセンターなどに出店する店舗販売、自社ECサイト「ANAPオンラインショップ」でのネット販売、全国のセレクトショップ向け卸売販売を展開している。前期(13年8月期)の事業別売上構成比は店舗販売66%、ネット販売26%、卸売販売8%で、ブランド別売上構成比はレディスカジュアル78%、キッズ・ジュニア18%、雑貨・メンズ4%である。なお店舗販売は14年2月末時点で全国94店舗を展開している。

  成長に向けた重点戦略としては、スタートトゥデイ <3092> が運営する「ZOZOTOWN」「LABOO」への出店、新規ブランド「ANAP SCHOOL」「ANAP BOY」の投入、ショッピングセンターへの新規出店と「KIDS」ブランドによる親子購買の取り込みなどを推進している。

  今期(14年8月期)業績(非連結)見通し(4月11日に減額修正)は売上高が前期比7.9%増の92億66百万円、営業利益が0百万円(前期は4億02百万円の利益)、経常利益が同98.4%減の10百万円、純利益が54百万円の赤字(同2億61百万円の利益)とした。

  第2四半期累計(9月~2月)は、13年秋の残暑や台風、14年2月の大雪など天候不順の影響で売上高が計画を下回った。さらに秋冬物のセール販売増加による粗利益率の低下、物流業務効率化を目的としたアウトソーシング費用の増加などで営業赤字となった。

  下期(3月~8月)は経営体質改善や業績回復に向けて、経費削減およびネット通販事業を一段と強化する方針だが、第2四半期累計での営業赤字の影響が残り、純利益については不採算店舗の減損損失計上も影響する。抜本的対策が本格寄与する来期(15年8月期)の収益改善に期待したい。

  株価の動き(13年11月公開価格1000円に対して初値5100円)を見ると、全般地合い悪化や4月11日の今期減額修正などで軟調展開が続き、5月21日には663円まで下落する場面があった。しかし5月22日に終値で700円台に戻し、5月26日は773円、5月27日は765円まで急伸する場面があった。

  5月27日の終値は752円だった。日足チャートで見ると25日移動平均線に接近している。今期の収益悪化を織り込んで底打ちした可能性があり、一旦は反発局面だろう。25日移動平均線を突破すれば反発の動きに弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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