【編集長の視点】デリカフーズは小反落も配当落ち安値水準で業績期待を高め割安株買いが交錯

2014年4月17日 10:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  デリカフーズ <3392> (東2)は、1円安の653円と3日ぶりに小反落しているが、4月11日につけた配当権利落ち後安値639円を前に下げ渋る動きを強めている。同社は、5月9日に3月期決算の発表を予定しているが、すでに2月期決算発表を終えた外食産業株で、4月1日からの消費税増税の影響が軽微にとどまる今期業績を予想している銘柄が多いことから、同社の今2015年3月期業績への期待を高めて下値には割安修正買いが交錯している。同社業績の増益転換が観測されていることが、より見直される展開を示唆している。

■第2FSセンターがフル寄与し仙台事業所も戦力化

  同社の前2014年3月期業績は、昨年10月に第2四半期(2Q)累計業績を上方修正したが、3月通期業績については期初予想を据え置き売り上げ250億円(前々期比3%増)、経常利益6億3000万円(同5%減)、純利益3億4000万円(同17%減)と減益転換を見込んでいた。2Q累計業績は、昨年7月に竣工した青果物流通拠点「第2FSセンター」の順調な稼働で売り上げが上ぶれ、製造中止を予定していた加熱野菜を顧客要望に応じて製造を継続、固定資産除却損が発生しなかったことなどを要因に上方修正したが、3月通期業績は、同センター立ち上げに伴い人件費、消耗品費などの費用が約7000万円発生して減価償却費も増加、さらに度重なる台風発生などの天候要因で青果物の生産・収穫が不透明として期初予想を据え置いた。

  このため今2015年3月期業績は、この第2FSセンターの稼働が、首都圏向けにフル寄与して立ち上げ費用も一巡、さらに東北エリアの販売マーケット拡大や東北地区の契約産地開拓による安定調達を図る目的で仙台事業所を開設、今年6月16日に業務開始を予定していることなどから増益転換が見込まれている。東洋経済会社四季報春号では経常利益を7億2000万円と観測しており、5月9日の決算発表が要注目となる。

■昨年来高値を目指して低PER・PBR修正に再発進

  株価は、2Q累計業績の上方修正を起点に、大雪被害による野菜生産被害・価格高騰思惑も加わって今年1月の昨年来高値730円まで買い進まれ、配当・株主優待制度の権利を落として600円台下位での下値固めを続けてきた。前期業績推定ベースのPERは11倍台、PBRは0.8倍と割安であり、決算発表を先取りして昨年来高値へキャッチアップしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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