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【木村隆のマーケット&銘柄観察】キャリアリンクは相場リセットへ、今期の業績見通しに期待
キャリアリンク<6070>(東2)の相場がリセットされそう。これまで、前2014年2月期の業績悪化をベースに相場が形成されてきた。ただ、昨年12月30日と今年2月4日の494円でダブル底を形成、全般安に連れ安した3月20日の安値は500円とダブル底を上回る水準で止まり、相場が下降トレンドを脱出したことを確認している。
昨年12月3日に、前2014年2月期の業績について、売上げを160億600万円から117億4200万円(前々期178億9800万円)へ、営業利益を7億4200万円から3億2200万円(同10億3100万円)へそれぞれ引き下げた。
以後はその厳しい見通しをベースに相場が形成されてきたが、決算発表が4月14日に予定されている。今2015年2月期については増益確保への期待が大きく、相場も悪材料出尽くしから、新たな相場へリセットされる方向が予想される。
同社は業務プロセスの一部を企画・設計から実施に至るまでを委託するBPO。及び情報システムなどを活用して顧客企業の売上げや利益を向上させるCRM事業が主力。前期の減益はBPOで年金記録台帳調査業務などの大型プロジェクトの事業規模が縮小し、第3四半期に終了したことが要因。ただ、民間企業向けBPO追加案件の業務開始が受注先理由から今期にずれ込むなど、今期業績への寄与が想定される。
財政健全化による費用抑制へのニーズ拡大、官から民間への事業移管によるサービス向上や業務効率化など、官公庁・地方公共団体向けには今後市場化テスト、自治体データ整備、規制緩和などの需要増が予想される。一方、民間企業向けには復興関連、大企業のデータ整備などの需要が増加することが予想される。株価見直しの条件は揃っている。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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