【木村隆のマーケット&銘柄観察】モルフォは、手ぶれ補正技術などが中国のスマホに採用される

2014年4月3日 10:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 モルフォ<3653>(東マ)は戻り第二波入りの機会をうかがっている。同社は、デジタル画像処理技術を駆使し、携帯電話やデジタルカメラ等で用いられる各種ソフトウェアを開発し、製品化している。主なソフトウェアには、撮影時の手ブレを補正する「PhotoSolid」、携帯電話に保存されている写真をすばやく表示させる「ImageSurf」などがある。

 3月19日に発表した今2014年10月期の第1四半期決算は、売上げ2億8800万円(前年同期2億3600万円)、営業利益4300万円(同200万円の損失)と好調な数字を達成した。

 携帯電話市場では、スマートフォンの市場規模が急激に拡大するなかで海外メーカーが国内市場・グローバル市場でシェアを伸ばし、そのなかでも中国メーカー等が急激にシェアを拡大するなど大きな変化が起きている。こうしたなか、同社は前期に開拓した海外メーカー各社での追加案件の獲得、新規顧客開拓に向けた営業活動を積極化させた。ネットワークサービス分野、車載・監視カメラ等へのビジネスチャンス拡大に向けた展開も進めた。

 通期については売上げ13億5000万円(前期10億4900万円)、営業利益1億円(同5200万円)の従来の見通しを据え置いている。第1四半期の営業利益4300万円の、通期営業利益1億円に対する進捗率は43%にも達している。次第に増額修正への期待感が強まっていくことが想定される。

 3月18日に同社の動画手ブレ補正技術と高解像度パノラマ画像合成技術が世界有数の通信機器メーカーであるHuawei社(中国)のスマートフォンに搭載されたことが明になった。同社が注力しているグローバル展開は着実に進展している。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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