【木村隆のマーケット&銘柄観察】日本アクアは建築物向け断熱施工を強化、新たな成長ステージへ

2014年4月1日 13:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 日本アクア<1429>(東マ)は好業績買い一巡との見方から調整に入っているが、その成長性を勘案した場合、まだ正当な評価を勝ち得ていないと思われる。先行き再度の見直し買い相場が訪れることが予想される。

 同社は断熱材の施工販売を主な事業としているが、その主力商品が「アクアフォーム」である。水を発泡剤としたノンフロンの原料を使用し、木造建築物を中心に、100倍発泡により施工現場で直接吹付け、細かな気泡により断熱する。空気を閉じ込めた細かな気泡により断熱するため、環境にやさしいのが特長

 住宅着工の増加を背景に「アクアフォーム」の販売が好調で、前2013年12月期は売上げ98億2500万円(前々期比51.4%増)、営業利益9億5600万円(同44.3%増)の大幅増収益を確保した。そして、今2014年12月期も売上げ130億2500万円(前期比32.6%増)、営業利益13億4100万円(同40.2%増)の連続大幅増収益が見込まれている。

 2013年の木造建物用断熱材の市場規模は5500億円。そのうち、同社のシェアは5.1%と推定されており、今後シェア拡大の余地は大きい。一方、木材住宅以外の建築物断熱材については市場規模が3600億円と推定されている。同社は、これまで着手していなかった建築物向け断熱施工を強化していく方針。建築物向け断熱施工は、自社施工中心で対応し、元請けのゼネコン等が要求する品質、工期を遵守できる自社工務人員の拡充に務めていく。従来品よりも安価な建築物用断熱材の原料を導入するとともに新製品を開発し多様化を図り、利益確保に努めていく。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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