(中国)人民元相場の変動幅拡大:金融政策に柔軟性、預金準備率下げの確率上昇か

2014年3月17日 10:48

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記事提供元:フィスコ


*10:48JST (中国)人民元相場の変動幅拡大:金融政策に柔軟性、預金準備率下げの確率上昇か
中国人民銀行(中央銀行)は15日、人民元の対米ドル相場における許容変動幅を基準値の上下2%(現行は1%)へと拡大する方針を表明した。17日付で実施する。これによって短期的に人民元相場が不安定化する可能性はあるが、市場では、中長期的に元高基調が続くとの見方が大勢だ。

人民銀は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)を控えた2月半ばから、基準値の設定を通じて元安誘導を開始。市場では、変動幅拡大に向けた準備との見方が広がっていた。中国経済の減速懸念などから人民元の先高感が弱まっていた時期だけに、今回の変動幅拡大は「適切なタイミング」と評価されている。

また、一部では上下双方向への変動が増すことによって、ホットマネーの流入を抑制することができるとの見方だ。これによって人民銀の金融政策も柔軟性を増すことになるといい、海通証券などでは、年内にも預金準備率が引き下げられる可能性が一段と高まったと分析している。

ただ、変動幅を拡大した後も人民銀が基準値の設定と為替介入を通じて相場を管理する体制に変わりはない。人民元相場が急激な上下変動を起こす可能性は低いとみられている。《NT》

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