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NYの視点:米雇用統計はポジティブサプライズに注意
*08:34JST NYの視点:米雇用統計はポジティブサプライズに注意
米国労働省が7日にワシントンで発表する2月雇用統計は悪天候が影響し弱い結果が警戒されている。ゴールドマンサックスのチーフエコノミストは非農業部門雇用者数の予想を当初の14.5万人増から12.5万人増へ引き下げた。ただ、悪天候の影響を受けた弱い雇用はすでに織り込み済みであるため、中長期の強い成長見通しに大きく影響するとは見られていない。実際、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)でほとんどの地区で悪天候の影響が報告されたものの、成長が継続したことが明らかになった。12地区のうち8地区では回復ペースの向上が報告されている。雇用統計が逆にポジティブサプライズとなると、米国債券利回りやドルの上昇に拍車をかける。
米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した13年度末時点での一世帯あたりの純資産は、不動産価格や株価の上昇を受けて過去最高に膨れ上がった。厳冬の影響が払拭すれば、資産の増加が消費を助け、米国経済を一段と支援すると見られている。14年度の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有するプロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁やダドリーNY連銀総裁は両者とも「量的緩和第3弾(QE3)縮小ペース変更のハードルは高い」との見解。プロッサー総裁は「最近の弱い経済は厳冬が影響」とし、QE縮小のペースが遅すぎる可能性を指摘。プロッサー総裁やダドリー総裁はまた、失業率で6.5%という数値ガイダンスがもはや不適切で、改善または排除すべきだとの見解を明らかにした。
市場は米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げを15年の7月と見ている。日本やユーロ圏はどちらかというと、まだ追加緩和の可能性が残っている。このため、米国が引き締めサイクルにシフトした場合、特に対円、対ユーロでのドルの上昇に拍車がかかることになる。《KO》
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