NY原油:続落で101.45ドル、米国経済指標の下振れで需要後退懸念が強まる

2014年3月6日 07:00

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:01JST NY原油:続落で101.45ドル、米国経済指標の下振れで需要後退懸念が強まる

NY原油は続落(NYMEX原油4月限終値:101.45 ↓1.88)。寄り後の103.22ドルを高値に、101.22ドルまで下落した。ウクライナでの軍事衝突回避で、ロシアの原油供給懸念の後退から売りが続くなか、この日発表された米国の2月ADP雇用統計(民間雇用者数)、ISM非製造業総合景況指数の下振れを受けて、需要後退懸念による売りも強まった。

また、米エネルギー情報局(EIA)発表の週報(週次石油在庫統計、2/28時点)で、留出油(暖房油やディーゼル油など)の予想外の増加が注目され、売りにつながった。さらに、米地区連銀経済報告では、1地区で成長が減速し、ほとんどの地区で厳しい天候により小売売上高の伸びが鈍化したことが指摘され、原油相場の下げがもうひと押しされたとみられる。

【米週次原油在庫統計(2/28時点)】

原油在庫  :前週比+142.9万バレル(予想+130万バレル、前回+6.8万バレル)
ガソリン在庫:-160.4万バレル(予想-100万バレル、前回-280.7万バレル)
留出油在庫 :+141.4万バレル(予想-100万バレル、前回+33.8万バレル)
製油所稼働率:87.4%(予想87.7%、前回88%)《KO》

関連記事