5日の中国本土市場概況:続落、全人代にサプライズなく利益確定売り優勢

2014年3月5日 17:01

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記事提供元:フィスコ


*17:02JST 5日の中国本土市場概況:続落、全人代にサプライズなく利益確定売り優勢

5日の中国本土市場は続落。上海総合指数は前日比18.39ポイント安(-0.89%)の2053.08、深セン成分指数は同48.98ポイント安(-0.67%)の7298.13で取引を終えた。小幅高で寄り付いた後は利益確定売りに押され、終盤に下げ幅を一段と拡大させた。

今日5日に開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で発表された「政府活動報告」の内容にサプライズがなかったことが利益確定売りを誘った。李克強首相は、2014年の成長目標とマネーサプライM2の増加目標をそれぞれ7.5%、13%に設定すると発表したほか、同年のインフレ目標を3.5%前後に抑える方針を示した。一連の経済目標は2013年とほぼ同じ内容となり、期待していた緩やかな金融緩和は発表されなかった。

また、金や原油など商品価格の反落もウエートの高い資源セクターの売り材料。そのほか、人民元安の進行を受けて航空など米ドル建て負債比率の高い業種に売りが広がった。政策面では、中国人民銀行(中央銀行)が「余額宝(電子商取引大手・アリババグループが手がけるファンド投資サービス)」などを取り締まる予定がないと発言したことが、銀行からの預金流出懸念を強めた。一方、ウクライナ情勢の緊迫がいったん緩和したことが朝方の買いにつながったもよう。

そのなかで、農業関連が大幅高。次世代農業を支援するとの政府姿勢が支援材料となった。また、インターネット金融も後場に急上昇。余額宝を規制しないとの政府方針が好感された。さらに、新生児特需や教育関連も続伸。「一人っ子政策」の一段緩和観測が引き続き好感された。《KO》

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