【アナリスト水田雅展の銘柄分析】新和内航海運は反落したが、好業績を評価する流れに変化なし

2014年2月18日 09:41

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  新和内航海運 <9180> (JQS)の株価は全般地合い悪化の影響を受けて1月高値圏から一旦反落したが、好業績や指標面の割安感を評価する流れに変化はなく、足元の調整局面は押し目買いの好機だろう。期末一括の配当権利取りの動きも注目点だ。

  NSユナイテッド海運 <9110> の子会社である。鉄鋼メーカー向けの原料炭・石灰石・鋼材、電力向けの石炭、建設向けのセメントなどを輸送する内航海運事業を主力として、港湾運送事業やLPGタンクローリー等輸送事業なども展開している。

  1月31日発表の今期(14年3月期)第3四半期累計(4月~12月)連結業績は前年同期比8.5%増収、同2.1倍営業増益、同97.2%経常増益、同83.7%最終増益だった。内航海運事業で主要荷主である鉄鋼関連、セメント関連、石炭火力発電関連の貨物輸送が増加し、港湾運送事業でも震災復興関連や鉄鋼関連が好調だった。増収効果、運行効率向上効果、諸経費圧縮効果などで燃料価格上昇などを吸収して大幅営業増益だった。

  通期見通しは前回予想(10月25日に2回目の増額修正)を据え置いて、売上高が前期比8.0%増の205億80百万円、営業利益が同56.2%増の18億30百万円、経常利益が同49.8%増の17億60百万円、純利益が同41.0%増の11億円としている。通期見通しに対する第3四半期累計進捗率は売上高が75.0%、営業利益が76.5%、経常利益が77.0%、純利益が83.8%と概ね順調な水準である。鉄鋼関連、セメント関連、石炭火力発電関連、震災復興関連の貨物輸送量は引き続き高水準であり、通期3回目の増額の可能性もあるだろう。

  株価の動きを見ると、好業績を評価する形で1月31日には昨年来高値となる660円まで上値を伸ばす場面があった。その後は利益確定売りや全般地合い悪化の影響で急反落し、2月4日には503円まで調整する場面があった。ただし足元では540円~550円近辺に戻している。リスク回避の売りが一巡した形だろう。

  2月17日の終値540円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS102円10銭で算出)は5~6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS568円15銭で算出)は1.0倍近辺である。週足チャートで見ると2月の急落は26週移動平均線近辺で下ヒゲを付けた。反発のタイミングだろう。期末一括で2%台後半の配当利回りも支援材料だ。(ジャーナリスト&アナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【高見沢健のマーケット&銘柄ウオッチ】不二越は2020年の1株利益140円へ、株価割安(2013/02/12)
【編集長の視点】三洋貿易は5連騰、きょう12日の1Q決算発表を前に連続最高純益買いが増勢(2013/02/12)
【木村隆のマーケット&銘柄観察】エンカレッジ・テクノロジはシステム変化の時代到来で実力発揮(2013/02/12)
【株式評論家の視点】パーク24は連続最高益背景に本格出直り(2013/02/11)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事