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週刊ダイヤモンド今週号より~クリスマスと言えばロブスター? 3世代消費に切り込む企業の知恵
*08:00JST 週刊ダイヤモンド今週号より~クリスマスと言えばロブスター? 3世代消費に切り込む企業の知恵
消費者のニーズが多様化し、セグメント化も複雑になる中、企業はどのような工夫を凝らしているのでしょうか?今週号の週刊ダイヤモンドでは消費増税にも負けない、今どきのお客のつかまえ方を考え抜いた事業例を詳細にリポートしています。
<イオンが切り込む3世代消費市場>
イオン<8267>は2013年の冬、「クリスマスと言えばチキン」という常識にあえて挑戦し、980円という格安のロブスターを投入しました。狙いは、ずばり「3世代消費」の獲得。
この3世代消費とは、親子が近隣に住む祖父、祖母の家を訪ね、3世代で食事をするということ。これはイオンの調査で判明した消費傾向で、ロブスターを投入したのは脂っぽくなく低カロリーで、シニア層が食べやすいからだそうです。もちろん、イオンの狙いはずばりと当たり、クリスマスの12月24-25日までに完売した店もあったとか。
野村総合研究所は、祖父母から孫までが近隣に住むことを「インビジブル(見えない)ファミリー」と呼び、そこで起こる消費を「インビジブル消費」と呼んでいます。
インビジブルな「3世代消費」は以外に大きいと見込まれていますが、その理由は長寿を見越して出費を控えがちなシニアも孫のためには厭わず出費するからです。イオンはロブスターのほか、「トップバリュ24色ランドセル」も投入し、3世代消費に食い込む戦略を展開しています。
<ダイキンがたどり着いた高齢者向けエアコン>
ダイキン工業<6367>は「高齢者でも使いやすいエアコン」開発のプロジェクトをスタートさせました。2010年、猛暑にもかかわらず、エアコンを使用しない高齢者が熱中症で搬送される事件が全国で相次いだからです。
実際の声を聞くべく100人を超える高齢者に会いましたが、ニーズは一様ではありません。運転ボタンだけを大きく目立たせたリモコンを試作したところ、高齢者は口に出さないものの「ばかにするな」とのしらけた視線を送ったと。
試行錯誤の末、「身体的な機能が低下した部分を補うという発想ではなく、心理面に配慮したデザインにしなければ使ってもらえない」との結論に到達。こうした工夫が凝らされたエアコン「ラクエア」は販売面でも「高齢者向け」とはあえて明記せず、「あなたの大切な人のそばに」とうたい、12年2月の販売で、現在年間3万台のペースで売れています。《NT》
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