注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、パナソニック、シャープなど

2014年2月5日 11:34

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記事提供元:フィスコ


*11:34JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、パナソニック、シャープなど

トヨタ<7203>:5810円(前日比+310円)
大幅反発。同社は前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益実績は6005億円で前年同期比4.8倍となった。市場コンセンサスは約6000億円であり、ほぼ市場の想定線となった格好。通期予想も2兆2000億円から2兆4000億円に上方修正しているが、インパクトは限定的な決算と捉えられる。ただ、足元の株価下落ピッチが大きかったなか、本日は外部環境の改善もあり、短期的なリバウンドのきっかけ材料につながる格好へ。

パナソニック<6752>:1220円(同+159円)
急伸。全体相場の地合い改善に加えて、前日に発表した決算がポジティブなインパクトにつながっている。10-12月期営業利益実績は1166億円、前年同期比3.4倍となり、750億円前後の市場コンセンサスは大幅に上回った。通期予想は2700億円を継続しているが、進捗率は97%に達しており、上振れの可能性は非常に高まる状況と捉えられている。前日に決算を発表した主力株の中では相対的にサプライズが大きかった印象。

シャープ<6753>:303円(同-14円)
マイナス圏に転じる。10-12月期営業利益は477億円、大幅な収益改善傾向は続いているが、市場予想の範囲内の水準ではあった。通期予想も800億円から1000億円に上方修正しているが、先に伝わった観測報道通りの水準。サプライズは大きくなく、目先の材料出尽くし感などにつながる格好のようだ。また、特許益の減少や太陽電池事業の反動減リスクなどから、来期業績に対する懸念は残る状況にも。

ファーストリテ<9983>:35900円(同-135円)
マイナス転換。前日に1月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比15.0%増、3ヶ月連続での増加となり、8月以来の2ケタ増に。市場想定を上回ったと見られるほか、同業他社との比較でも高い伸び率となっている。ただ、先物需給動向への連動性が高まっており、NT倍率縮小の流れなどがマイナスに影響する格好に。また、粗利益率が引き続き計画を下振れ傾向であることなどもネガティブ視か。

神戸製鋼所<5406>:145円(同-11円)
急落。決算と同時に前日に発表した公募増資の実施が弱材料視されている。最大で23%程度にまで達する希薄化を嫌気する流れに。クレディ・スイス(CS)では、株式市場が混乱している時期でもあり、増資のタイミングは最悪との評価。一方、決算は好調、実績値、通期予想ともに市場コンセンサスを上回るものとなっており、復配も4円と発表され、市場想定を上回る水準となっている。

ミネベア<6479>:819円(同+100円)
大幅高。同社が前日に発表した決算が買い材料になっている。第3四半期累計営業利益は233億円で前年同期比2.2倍、通期予想は270億円から300億円に上方修正している。実績は先に観測報道が伝わっていたものの、通期予想は市場コンセンサスを10億円強上回る水準に。期末配当金予想も4円から5円に引き上げへ。また、1月の販売数量も計画を上回っているもようであり、通期予想はさらに上振れ余地との見方にも。

TAC<4319>:325円(同-49円)
急落で下落率トップ。同社は前日に第3四半期決算を発表している。累計営業利益は12.5億円で前年同期比28倍、通期予想の7億円を大きく超過する状況となっている。ただ、期待された通期予想の大幅上方修正はなく、失望売りが優勢となる格好に。なお、閑散期となる10-12月期は2.4億円の赤字となったが、前年同期比では2.1億円の損益改善が続く形に。

ザイン<6769>:1020円(同-80円)
さえない。昨日は本決算を発表し、今期売上高は前期比13.7%増の45.9億円、営業利益は同94.4%増の3.0億円と増収増益見通しとなったものの、目先の材料出尽くし感が意識され軟調な展開となっている。決算発表と同時に、16年12月期を目標年次とする新たな中期経営戦略「REGROW」を公表。数値目標としては、16年を目標年次として過去最高の営業利益水準である25億円の達成を目指すと。

ケンコーコム<3325>:1186円(同+19円)
買い優勢。調剤薬局での待ち時間短縮につながる新サービスを始めると報じられたことが材料視されている。利用者がサイトで薬局を選んでから処方箋を携帯カメラで撮影すると、薬局に自動的に送られる仕組みと。病院前の薬局だけでなく、自宅や勤務先近くの薬局などで待たずに受け取りたいという消費者ニーズを取り込むとも伝わっている。

SoseiG<4565>:3060円(同+5円)
反発。富士フイルムファーマとの間で、開発中の口腔咽頭カンジダ症を適応とする「SO-1105(ミコナゾール)」の日本における独占販売に係る契約を締結したと発表したことが材料視されている。「SO-1105」をより多くの口腔咽頭カンジダ症患者へ供給するべく、感染領域に強みを有する富士フイルムファーマを最適な販売パートナーと考えたと。《KO》

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