節分天井の彼岸底=犬丸正寛の相場格言

2014年1月24日 15:44

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

この格言は、たとえばTOPIXとの対比で見た場合、教え通りにはなっていないようです。唯一、リーマンショック前の2007年に『2月』が高値となって大きく下げ、『3月』に底打ちして7月の2番天井形成となっているのが目立ったていどです。

この格言は、たとえばTOPIXとの対比で見た場合、教え通りにはなっていないようです。唯一、リーマンショック前の2007年に『2月』が高値となって大きく下げ、『3月』に底打ちして7月の2番天井形成となっているのが目立ったていどです。[写真拡大]

■節分天井の彼岸底

  この格言は、たとえばTOPIXとの対比で見た場合、教え通りにはなっていないようです。唯一、リーマンショック前の2007年に『2月』が高値となって大きく下げ、『3月』に底打ちして7月の2番天井形成となっているのが目立ったていどです。それでも、この格言が古くから意識されてきた背景には日本が農耕民族の遺伝子を持ち、季節感というものが染み付いているからではないでしょうか。

  2月は『立春の月』、3月は『お彼岸の月』で、春を待つ季節の変わり目ということで気持ちが前向きとなる時期です。一方、相場のリズムとして捉えれば、ある程度、当っているのではないでしょうか。

  年末の師走相場ではモチつき相場といわれるように腰の据わった商いではなく小口の回転売買が中心です。それが、新年相場入りと共に買い人気が高まり、2月上旬あたりまで続いています。その後は3月決算を控えて手持株を売却し、あるいは買い手控えとなって商いが低調となっているケースが多いようです。

  マーケットの買い意欲人気という側面では、『節分天井の彼岸底』はあながち間違いではないようです。とくに、例年、注目される点は、3月安値に対し6~7月が決まって高くなっていることです。しかし、消費税上げのある今年は、果たして、どうなるか注目されます。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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