注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンク、安川電機、日東電工など

2014年1月24日 11:35

印刷

記事提供元:フィスコ


*11:35JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンク、安川電機、日東電工など

ソフトバンク<9984>:8244円(前日比-295円)
大幅に3日続落。前日は目立った材料が明らかとならない中、後場から大きく値を下げる展開になっていたが、本日も全体相場の下落に伴って裁定解消売り圧力なども強まる状況のもよう。また、スマホの音声通話に定額料金制を導入と伝わっているが、通信業界の競争激化懸念などにもつながっているとみられる。さらに、会計プロセスの透明性をめぐる懸念が高まったことなどから、米国上場の中国銘柄が大幅安になっているもようで、アリババの動向に対する懸念などもあるようだ。

安川電機<6506>:1514円(同-99円)
急落。同社は前日に第3四半期の決算を発表、売り材料と捉えられている。10-12月期営業利益は45億円、アナリストコンセンサスは50億円をやや上回る水準でもあったため、失望感が先行する形のようだ。会社側では通期業績計画を据え置いているが、株式市場においては通期上方修正期待も高かったとみられる。

日東電工<6988>:4567円(同+312円)
急伸。同社が前日に発表した12月の月次動向がポジティブなインパクトを強めさせているもよう。月次売上高は前年同月比で21%増、前月の同5%増から大幅に拡大。注目度の高い情報機能材料の売上高も同22%増、前月比でも13%増のもよう。スマホやタブレット向け偏光板、ITOフィルムが好調で予想外の大幅な回復となっている。足元では業績懸念が非常に強まっていたが、過度な警戒感後退につながっている。ショートカバーの圧力なども強いと見られている。

三井化学<4183>:260円(同+8円)
反発。JPモルガン(JPM)では投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を340円としている。市況低迷など足元の厳しい環境は織り込み済み、今後の構造改革による赤字縮小で、利益水準の大幅な改善が見込めるとしてきている。今後、5月の経営概況説明会まで種々の改革策発表が見込まれるとも。

住友ゴム工業<5110>:1543円(同+46円)
反発。ゴールドマン・サックス(GS)が投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価を1700円から1800円に引き上げている。米国における中国製タイヤのシェア上昇の一巡、天然ゴム価格の先安感などを格上げの背景と。本日の報道でも天然ゴムの先物価格は一段の下落と伝わっている。業績下方修正などでセクター内での出遅れ感はこれまで強まっていた印象。

スクエニHD<9684>:1855円(同+174円)
急伸。「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズ初のスマホ版ゲーム「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」のサービスを昨日からスタートさせている。ダウンロード数は高水準などと伝わっていたが、セールスランキングでもいきなり上位に登場しており、先行きへの期待感が改めて高まる状況のようだ。

ミネベア<6479>:837円(同+20円)
しっかり。UBSでは投資判断を新規に「バイ」、目標株価を950円としている。世界景気の緩やかな拡大、家電や自動車の電装化の進展などで、小型ベアリングの需要に継続的な伸びが期待できるとしているほか、来期もコンセンサスを上回る業績が期待できると判断している。短期的には10-12月期の上振れ決算がカタリストになるとも。

プラネックスH<6784>:736円(同+100円)
ストップ高。発行済み株式数の約13%に当たる100万株を上限とする、自社株取得枠の設定を発表したことが好材料視されている。金額の上限は7億円、取得期間については23日から12月31日までとなる。大規模な自社株取得枠の設定が中長期で需給面の下支え要因になるとみられ、好材料として前向きに捉えられている。

GDO<3319>:264円(同+40円)
急伸。前期の売上高見通しを135~140億円から140億円へ、営業利益を2.0~3.0億円から2.9億円へと修正し、それぞれ予想レンジ上限水準で着地する見込みとなったことが好感されている。スマホ対応の強化、ユーザーの利便性を高めるためのサービス強化などが奏功し、運営するゴルフ総合サービスサイト(GDOサイト)への年間来訪者数は過去最高となったもよう。

ラクーン<3031>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。新規事業として、クラウド型の受発注ツール「COREC(コレック)」の提供を3月中旬より開始すると発表したことが材料視されている。CORECは、すべてのBtoBにおける受発注をWeb上で一元管理できるクラウド型の受発注ツール。取引先ごとに受発注手段が異なっても、CORECを使用することで処理が1つにまとまるため、受発注にかかるコスト削減と効率化に役立つと。

コロプラ<3668>:4025円(同+25円)
売り一巡後は切り返す。同社やサイバーエージェント<4751>など、主力のネット関連株が堅調推移となっている。外部環境の悪化に伴う円高進行の地合いの中で、内需系の位置付けとなるネット関連への資金シフトが強まっているようだ。同社はについては来週29日、サイバーエージェントは30日に決算発表が予定されており、好決算期待が引き続き下支え要因にも。《KO》

関連記事