【木村隆のマーケット&銘柄観察】ホットリンクはビッグデータ活用本格化受け、業績急上昇も

2014年1月23日 10:13

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ホットリンク <3680> (東マ)が切り返しの動きに入ってきた。2月28日を基準日として株式1株を5株に分割すると発表したことが、切り返しのきっかけになった。値ごろ的に手掛けやすくなるため、株価の評価が前進するとの期待が高まっている。

  同社は昨年12月9日に東証マザーズに新規上場されたが、公募価格2700円に対し、初値は7170円と、公募価格比165%増の爆発的なスタートを切った。ビッグデータ関連というテーマ性を持っているため、人気はその後さらに高揚、今年1月6日には3万8350円という凄い水準に達した。その後の調整は1月16日の安値1万6050円で一区切り付けており、出直り相場の足取りは軽快なものとなりそう。

  同社は、短文投稿サイト「ツイッター」などのソーシャルメディア(SM)に投稿された内容に関する分析サービスを提供している。ビジネスモデルは、ネット経由で分析ツールを提供して月額利用料を課金するSaaS型と、プロジェクト単位で課金する受託型に区分される。SaaS型で提供する主なツールには、調べたいトピックに対して、網羅的に収集したソーシャル・ビッグデータをリアルタイムに分析できる「クチコミ@係長」。ソーシャルリスクの監視サービスを行う「e-mining(イー・マイニング)」がある。

  2013年7月の参議院選挙で、ネット選挙が解禁され、政治分野でのソーシャル・ビッグデータ活用が本格化。データ・ジャーナリズムというデータを元にした報道手法が米国で普及し始めている。さらに、金融市場の予測にソーシャル・ビッグデータを利用する動きも出てきておりソーシャル・ビッグデータの応用領域がどんどん広がっている。

  前2013年12月期は売上げ9億3200万円(前々期単独6億4000万円)、営業利益1億3300万円(同5100万円)の見通し。業績上伸が本格化するのは今2014年12月期から。評価もこれから本格化の流れだろう。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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