【株式評論家の視点】ハナテン続伸、昨年来高値に接近、中古車登録好調背景に業績堅調

2014年1月17日 09:14

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  中古車販売を核に、オークションやフランチャイズ店の事業を積極的に取り組んでいる、ハナテン <9870> (東2)は、554円と小幅続伸し昨年来高値590円(6月)に接近となっている。日本自動車販売協会連合会(自販連)が16日発表した2013年12月の中古車登録台数(軽自動車を除く)が、前年同月比2.3%増の31万3257台と8カ月ぶりに上昇。12月の新車販売(軽除く)が4カ月連続増と好調持続から、国内の下取り市場に出回る車の増加につながり、同社を取り巻く事業環境は好転しており、見直される可能性が高い。

  足元の業績、新規出店で買取店の台数の寄与、整備工場増設に伴う取扱台数の増加し、今3月期業績予想は売上高363億8200万円(前期比12.0%増)、営業利益19億5100万円(同8.2%減)、経常利益19億3900万円(同4.6%増)、純利益17億7100万円(同52.6%増)を見込む。年間配当は期末一括5円を予定している。

  株価は、6月4日に昨年来の高値590円をつけた後、500円を軸にした往来相場を続けてきたが、ここへきて上値指向を強めつつある。新たなビジネスモデルとして大型複合商業施設に車検整備工場併設型店舗「ビッグモーター」の出店を進めるが、中古車販売だけでなく、車の整備・車検・自動車任意保険など、車に関するトータルアドバイザーを目指すことから新たな成長ステージへ向かう可能性がある。第2四半期営業利益は11億4500万円(前年同期比26.9%増)と好調に推移しており、2月上旬(昨年は2月5日)に発表が予定される第3四半期決算に期待は持てる。今期予想PER8倍台と割安感があり、9カ月移動平均線がサポートしており、7カ月にわたるもみ合いを上放れする公算が大きい。ここから一段と買い妙味が膨らもう。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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