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16日の中国本土市場概況:まちまち、経済指標待ちやIPO再開で上値が重い
記事提供元:フィスコ
*17:01JST 16日の中国本土市場概況:まちまち、経済指標待ちやIPO再開で上値が重い
16日の中国本土市場はまちまち。上海総合指数は前日比0.35ポイント高(+0.02%)の2023.70、深セン成分指数は同1.58ポイント安(-0.02%)の7667.22で取引を終えた。後半に上値を追う展開を示したが、その勢いは続かず、両市場とも前日の終値近辺で引けた。
今年の中国の成長率が7.7%になるとの世界銀行の見通しが景気減速懸念を緩和させた。また、株式市場への外資流入が加速するとの期待もサポート材料。適格外国機関投資家(QFII)の口座開設数が先月に急増したと報じられた。そのほか、スマートシティや電気自動車(EV)など環境関連も高い。環境対策の強化に伴うスマート技術の需要増や超小型EVの普及加速観測が支援材料となった。
一方、ウエートの高い銀行セクターの続落が相場の重し。銀行セクターの増益ペースが今年に1ケタ台まで鈍化するとの予想が嫌気されたほか、北京市の市中銀行が1軒目住宅ローンに適用している金利優遇を1月20日から撤廃するとの報道が圧迫材料となった。また、新規株式公開(IPO)再開の第1号となる紐威股フンが明日17日に上海市場に上場することや、来週20日に昨年10-12月期の国内総生産(GDP)など主要な経済指標の発表を控え、慎重ムードは崩れなかった。
セクター別では、ニッケルなど非鉄金属関連が大幅高。インドネシアによるニッケルなど金属原鉱の輸出禁止を受け、国内価格の大幅上昇観測が高まった。また、電力セクターも高い。昨年通期の電力使用量が前年比で7.5%増加したとの報告が支援材料となった。《KO》
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