15日の香港市場概況:反発、米国株高など手掛かりに1週間ぶりの高値

2014年1月15日 17:32

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記事提供元:フィスコ


*17:32JST 15日の香港市場概況:反発、米国株高など手掛かりに1週間ぶりの高値

15日の香港市場では主要指数のハンセン指数が反発となり、前日比110.72ポイント高(+0.49%)の22902.00で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同52.57ポイント高(+0.52%)の10201.79、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同21.71ポイント高(+0.49%)の4449.29だった。

ハンセン指数は終値で今月8日以来、約1週間ぶりの高値を付けた。12月の米小売売上高が堅調な着地となったことや、これを受けた前日の米国株高が支援材料。また、大手金融機関JPモルガン・チェースの決算が市場予想を上振れたことも追い風となった。ただ、指数は朝方に23000台に乗せた後、上げ幅を縮小。この日発表された中国の人民元建て新規融資などが弱い着地となったことが一部で警戒感を誘った。

ハンセン指数の構成銘柄では、レノボ(00992/HK)が5.51%上昇。セキュリティソフト大手の米シマンテックと戦略提携関係を結んだと報じられた。このほか、中国人寿保険(02628/HK)や中国平安保険(02318/HK)など、本土系保険株も高い。中国当局が保険会社の投資規制を緩和する方針を示したことが引き続き材料視された。

半面、中国移動(00941/HK)が0.52%下落。今週17日に米アップルの最新iPhoneを発売する予定だが、一部では慎重な販売見通しが示されている。また、恒基兆業地産(00012/HK)など、香港系不動産セクターの一角が軟調。香港の梁振英(C・Y・リョン)行政長官が15日に施政方針演説を行ったが、不動産政策は目新しさに欠ける内容だった。

ハンセン銘柄以外では、本日メインボードに上場した2社が好調だった。子供服メーカーの米格国際(01247/HK)が公開価格比23.25%高、サプリメント生産の南京中生(03332/HK)が同33.00%高で初日の取引を終えた。また、大幅増益予想を発表した安徽コンチセメント(00914/HK)、華潤セメント(01313/HK)がそれぞれ5.86%、6.05%値を上げた。《KO》

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