マド埋め完了で天井シグナルは消滅【クロージング】

2014年1月15日 16:23

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記事提供元:フィスコ


*16:23JST マド埋め完了で天井シグナルは消滅【クロージング】

15日の日経平均は大幅反発となり、386.33円高の15808.73円(出来高概算26億8000万株)で取引を終えた。14日の米国市場でダウが大幅に反発したほか、円相場が円安に振れていることが安心感につながった。シカゴ先物は大証比265円高の15685円だったが、これにサヤ寄せする格好でのギャップ・アップで始まった。前場段階では15700円辺りでの攻防から前日に空けたマド埋めまであと20円程度に迫っていた。ただ、後場に入るとあっさり窓を埋めており、その後も先物主導による裁定買いなどが主力株を押し上げる格好から、日経平均は15800円を回復して終えている。

昨日と真逆の動きとなり、東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1500を超えており、8割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに強い動きをみせたほか、業種別指数は33業種全てが上昇している。ソフトバンク<9984>は中国の電子商取引大手、アリババ・グループの新規株式公開(IPO)計画に目立った進展はないとの報道が嫌気される局面もみられたが、結局は高値圏で終えている。ファナック<6954>もほぼ高値圏で終えており、インデックスに絡んだ買いの影響が大きかったようだ。

チャート形状では天井形成シグナルとなる、上に残すアイランド・リバーサル形状を消したことにより、通常の調整トレンドに。連日でギャップ・スタートとなり、積極的なポジションは取りづらいところではあるが、一気に需給整理が進捗したとの見方ともなるようだ。荒い値動きではあるが、仕切り直しのスタンスに向かいやすい。中小型株では前日に強い動きをみせていたサイバーエージ<4751>、Dガレージ<4819>などが上げ一服だったが、資金の循環が利いているとみておきたい。《KO》

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