李嘉誠一族:中国の不動産処分を継続、急落を察知か

2014年1月15日 11:05

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記事提供元:フィスコ


*11:05JST 李嘉誠一族:中国の不動産処分を継続、急落を察知か
香港の大富豪、李嘉誠氏一族の傘下企業、盈大地産(00432/HK)はこのほど、保有する商業ビル「北京盈科中心」の売却をめぐり、第3者と交渉していると発表した。売却理由及び進捗状況などは明らかにされなかった。

これより先、グループ会社の長江実業集団(00001/HK)や和記黄埔(00013/HK)なども中国本土や香港の不動産を相次いで処分していた。売却の理由について、リスク分散や欧州事業を強化するという企業戦略だと説明されたが、李一族が香港や中国の不動産バブル崩壊の足音が近づいていることを察知したとの見方が優勢になっている。

また、北京市における商業不動産の入室率の低迷も売却の一因だと分析された。盈大地産の発表によると、盈科中心の入室率は2013年上期に61%前後にとどまり、前年同期とほぼ同水準になったという。《ZN》

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