【アナリスト水田雅展の銘柄分析】京写は水準切り上げて強基調、今期好業績を支援材料に昨年5月高値を目指す

2014年1月14日 09:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  プリント配線板大手の京写 <6837> (JQS)の株価は水準を切り上げて強基調の形だ。今期(14年3月期)好業績見通しや低PERが支援材料であり、昨年5月の高値を目指す流れだろう。

  生産量世界トップの片面プリント配線板、および両面プリント配線板を収益柱として、実装関連事業も展開している。中期経営計画では16年3月期売上高200億円、営業利益率6%、ROE15%以上、ROA6%以上を目標としている。重点戦略としては、LED照明関連など環境対応製品の強化、片面配線板分野での圧倒的市場シェアの獲得、海外生産の拡大、コスト低減による収益力強化、新製品PALAPなど新規事業の確立を掲げている。

  今期連結業績見通し(10月23日に経常利益と純利益を増額修正)は売上高が前期比10.1%増の165億円、営業利益が同35.5%増の7億50百万円、経常利益が同13.5%増の7億50百万円、純利益が同67.5%増の5億30百万円としている。片面プリント配線板の需要が好調でコスト低減効果も寄与する。さらに下期から自動車関連で新製品の供給を開始し、家電関連の需要も回復傾向を強めることが予想される。純利益は固定資産減損損失一巡も寄与する。通期の想定為替レートは1米ドル=97円と保守的であり、通期利益上振れの可能性もあるだろう。

  株価の動きを見ると、昨年11月以降は240円近辺のモミ合いから上放れて水準切り上げの展開が続いている。12月には上げ足を速めて12月17日の340円まで急伸した。その後一旦は反落したが、すぐに切り返しの動きを強めて1月6日には348円まで上伸する場面があった。今期好業績見通しを評価する動きだろう。

  1月10日の終値325円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS36円98銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS266円28銭で算出)は1.2倍近辺である。日足チャートで見ると目先的な過熱感だが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。低PERも支援材料であり、急騰して付けた昨年5月の高値415円を目指す流れだろう。(ジャーナリスト&アナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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