日本株見通し:アイランド・リバーサルを警戒、決算を手掛かりとした個別対応

2014年1月14日 08:01

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記事提供元:フィスコ


*08:01JST 日本株見通し:アイランド・リバーサルを警戒、決算を手掛かりとした個別対応

連休明け14日の東京市場は売り先行の展開になろう。13日の米国市場は、ゴールドマン・サックスが米国株式相場に慎重な見方を示したことが嫌気され、ダウは大幅に下落。シカゴ日経225先物清算値は大証比425円安の15495円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好でのギャップ・ダウンから始まることになる。

日経平均は25日線をサポートとした反転が期待されていたが、ギャップ・ダウンで当該水準を割り込んでくることで、アイランド・リバーサル(上昇中なら天井のサインとなりやすい)形状を残す可能性は意識しておきたいところ。また、米国では、足元の寒波によって経済への影響が警戒されやすい。再びQE縮小ペースが低下するとの見方に向かわせることにもなりそう。

為替市場ではドル・円が一時102円台をつけ、2013年12月18日以来約1ヶ月ぶりの水準に上昇した。前週末発表の米雇用統計が市場予想を下回り、米量的金融緩和策の縮小も緩やかなペースになるとの思惑が強まっている。

一方、日経平均は不安定な値動きをみせようが、東証2部指数、ジャスダック平均、マザーズ指数などは相対的に強い動きをみせそうだ。NISA(少額投資非課税制度)開始による新規資金流入期待などから個人の物色意欲は強そうである。先物の動きに惑わされず、目先は決算を手掛かりとした個別対応になろう。《TN》

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