今日の為替市場ポイント:ドルは104円前後で推移か、104円以下で個人勢などのドル買い興味残る

2014年1月13日 08:36

印刷

記事提供元:フィスコ


*08:36JST 今日の為替市場ポイント:ドルは104円前後で推移か、104円以下で個人勢などのドル買い興味残る
10日のドル・円相場は、東京市場では104円78銭から105円00銭で推移。欧米市場でドルは一時103円83銭まで下落し、104円17銭で取引を終えた。


米労働省が10日発表した12月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+7.4万人にとどまり、市場予想の+19.5万人程度を大幅に下回った。市場関係者の間では前月比+10万人が最少予想だったようだが、実際の数字はこれを下回る想定外の結果となった。


市場参加者をさらに驚かせたのは、12月の失業率が6.7%に低下したこと。市場予想は11月と同じ7.0%。一部では、求職者数が増加した場合、失業率は7.1%に上昇するかもしれないとの見方もあった。失業率が6.7%まで低下するとは全く予想できなかったとの声が聞かれた。


市場関係者は、12月の非農業部門雇用者数が+7.4万人にとどまった原因として、悪天候による影響を挙げている。悪天候の影響で建設業、輸送部門の雇用者数は減少しており、雇用者数の減少は景気動向とは直接関係ない要因であるとみられている。また、11月の非農業部門雇用者数は+20.3万人から+24.1万人に上方修正されており、労働市場の改善は継続しているとの見方が多いようだ。

本日13日のドル・円は104円前後で推移か。10日に発表された12月の米雇用統計内容を嫌気してドルは反落したが、104円以下には個人勢、短期筋などのドル買い興味が残されており、ドルは103円台後半で下げ渋る可能性がある。《MK》

関連記事