10日の米国市場ダイジェスト:ダウは7ドル安、雇用統計の見方は分かれる

2014年1月11日 07:17

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記事提供元:フィスコ


*07:17JST 10日の米国市場ダイジェスト:ダウは7ドル安、雇用統計の見方は分かれる

■NY株式:ダウは7ドル安、雇用統計の見方は分かれる

NYダウ       ナスダック
終値 :16437.05  終値 :4174.66
前日比:-7.71    前日比:+18.47
始値 :16453.62  始値 :4168.94
高値 :16487.65  高値 :4174.68
安値 :16379.02  安値 :4142.21

10日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は7.71ドル安の16437.05、ナスダックは18.47ポイント高の4174.66で取引を終了した。朝方発表された12月雇用統計で失業率が6.7%へと低下した一方、非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回り、解釈を巡って見方が分かれたため、終日上下する展開となった。セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方、食品・生活必需品小売や各種金融が下落した。

アルミニウムのアルコア(AA)は決算が予想を下回り、下落。百貨店のシアーズ(SHLD)は冴えない既存店売上と慎重な業績見通しを示し急落。宝飾品のティファニー(TIF)は年末商戦期の既存店売上高が4%の伸びにとどまったことで軟調推移となった。一方で、アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は業績上方修正を発表して上昇。雇用統計を受けた長期金利の低下でレナー(LEN)やDRホートン(DHI)など住宅メーカー各社が堅調推移となった。

10-12月決算が本格化する中、来週は銀行大手4行と投資銀行2行の決算が予定されており、金融セクターに注目が集まりそうだ。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は104円10銭、米国12月雇用統計を受けてドルの売り戻しが加速

ドル・円は105円40銭まで上昇後、103円83銭まで反落し104円10銭で引けた。米国12月雇用統計への期待に一時ドル買いが加速したのち、ネガティブサプライズとなった結果に失望したドルの売り戻しが加速した。

ユーロ・ドルは、1.3572ドルから1.3687ドルへ上昇し1.3660ドルで引けた。低調な米雇用統計を受けた米国債券利回りの低下に伴うドル売りが加速。ユーロ・円は、ドル・円相場に連れ143円06銭へ上昇後、142円10銭へ反落した。ポンド・ドルは、1.6383ドルへ下落後、1.6517ドルまで反発。ドル・スイスは、0.9090フランへ上昇後、0.9006フランまで反落した。

■NY原油:反発で92.72ドル、資金がリスク資産に戻る

NY原油は反発(NYMEX原油2月限終値:92.72 ↑1.06)。通常取引で8ヶ月ぶりの安値から93.00ドルまで上昇した。米12月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比+7.4万人となり、市場予想の+19.7万人を大幅に下回ったことを受けて、米連邦公開市場委員会(FOMC)が資産購入ペースを鈍化させるとの見方で資金がリスク資産に戻った。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  16.77ドル -0.06ドル(-0.36%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.30ドル -0.25ドル(-0.79%)
ゴールドマン・サックス(GS)178.39ドル +0.99ドル(+0.56%)
インテル(INTC)    25.53ドル +0.22ドル(+0.87%)
アップル(AAPL)      532.94ドル -3.58ドル(-0.67%)
グーグル(GOOG)      1130.18ドル -0.06ドル(-0.01%)
フェイスブック(FB) 57.94ドル +0.72ドル(+1.26%)
キャタピラー(CAT)     90.51ドル +0.80ドル(+0.89%)
アルコア(AA)       10.11ドル -0.58ドル(-5.43%)
ウォルマート(WMT)     78.04ドル -0.05ドル(-0.06%)《KO》

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