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欧米為替見通し:米国12月の雇用統計、悪天候が波乱要因
*17:05JST 欧米為替見通し:米国12月の雇用統計、悪天候が波乱要因
本日10日の欧米市場のドル・円は、米国12月の雇用統計と105円の大口20億ドルのオプション満期を見極める展開が予想される。
ドル・円は、2日に105円45銭まで上昇し、フィボナッチ・リトレースメント61.8%戻し(124円14銭-75円32銭)の105円49銭を達成しており、高値圏での反落を示唆する「リバーサル」が出現していることで、105円49銭を上抜けない限り反落の可能性が高まりつつある。
米国12月の非農業部門雇用者数は、前月比+19.6万人と予想されており、最高は+25.0万人、最低は+10.0万人と見込まれている。
ネガティブ・サプライズが警戒される要因として、12月の雇用統計の調査対象週である12月12日週の悪天候が懸念されている。
米国12月の雇用関連の経済指標は、新規失業保険申請件数とシカゴ購買部協会雇用指数の2つ以外は改善を示している。しかしながら、2010年1月から2013年11月までの47ヶ月のデータでは、2つ以下の雇用関連指標のみが悪化した場合は8回あるが、4回は予想通りに改善していたものの、4回はネガティブ・サプライズだったことで予断を許せない状況には変わりが無い。
雇用統計が予想通りか予想以上に改善していた場合は、1月28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(量的緩和縮小)金額が100-200億ドルと予想されることで、ドル・円は「三角保ち合い」の目標値108円処に向けて続伸すると予想される。
しかしながら、ネガティブ・サプライズだった場合は、連邦公開市場委員会(FOMC)でのテーパリング見送りが予想されるため、102-103円への反落が予想される。
【今日の欧米市場の予定】
22:30 米・12月失業率(予想:7.0%、11月:7.0%)
22:30 米・12月非農業部門雇用者数(予想:+19.6万人、11月:+20.3万人)
22:30 加・12月失業率(予想:6.9%、11月:6.9%)
22:45 ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演(経済見通し)
24:00 米・11月卸売在庫(前月比予想:+0.4%、10月:+1.4%)
03:05 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(米経済と金融政策)《KO》
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