【アナリスト水田雅展の銘柄分析】フライトホールディングスは急騰の反動調整が一巡して再動意、収益改善を評価する流れに変化なし

2014年1月10日 09:04

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  システム開発のフライトホールディングス <3753> (東マ)の株価は、急騰の反動調整が一巡して再動意の構えを見せている。収益改善を評価する流れに変化はなく、昨年11月の高値を目指す動きだろう。

  フライトシステムコンサルティング(旧)が13年10月、持株会社に移行してフライトホールディングスに商号変更した。事業承継した子会社フライトシステムコンサルティング(新)が、システム開発などのコンサルティング&ソリューション(C&S)事業、電子決済ソリューションなどのサービス事業を展開している。収益改善に向けて法人向けソリューションの強化、電子決済ソリューションの新製品投入、プロジェクト管理徹底などを推進している。

  今期(14年3月期)業績見通し(持株会社への移行に伴って従来の非連結見通しを10月15日に連結見通しに変更)は、売上高が19億円~20億円(前期非連結は9億96百万円)、営業利益が1億15百万円~1億65百万円(同1億36百万円の赤字)、経常利益が1億円~1億50百万円(同1億83百万円の赤字)、純利益が94百万円~1億40百万円(同2億05百万円の赤字)としている。サービス事業の新製品マルチ電子決済端末「インクレディスト」が寄与して収益が大幅に改善する。第2四半期累計(4月~9月)の進捗率は高水準であり、通期増額の可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると、マルチ電子決済端末「インクレディスト」の好調を材料視して、500円近辺のモミ合い展開から11月26日の高値3920円まで急騰した。その後一旦は反動調整局面となって12月24日の1415円まで調整したが、足元では再動意の構えを見せている。そして1月9日には前日比327円(20.53%)高の1920円まで急伸する場面があった。反動調整が一巡して収益改善を見直す動きのようだ。

  1月9日の終値1739円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の上限値のEPS16円51銭で算出)は105倍近辺、実績PBR(前期非連結実績に株式分割を考慮したBPS14円62銭で算出)は119倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復し、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認した形だ。収益改善を評価する流れに変化はなく、昨年11月の高値を目指す動きだろう。(ジャーナリスト&アナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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