ファーストリテが下支えも米アルコア決算に警戒感/東京株オープニングコメント

2014年1月10日 08:22

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記事提供元:フィスコ


*08:22JST ファーストリテが下支えも米アルコア決算に警戒感
 10日の東京市場は底堅い展開になりそうだ。9日の米国市場は、週間新規失業保険申請件数が僅かながら予想より少なかったことで買いが先行したが、雇用統計への警戒感からダウは下げに転じている。米アルミ生産最大手アルコアの2013年第4四半期決算は、調整後の利益がアナリストの予想を下回り、時間外で弱い動きをみせている。シカゴ日経225先物清算値は大証比10円高の15920円だった。

 一方、注目されていたファーストリテ<9983>の第1四半期決算は、営業益が前年同期比13.1%増の640億円だった。ADR(米国預託証券)では4%超の上昇をみせており、これが日経平均を下支えすることになろう。また、オプションSQも通過するため、アク抜け感から足元で先物に振らされていた状況も落ち着きをみせてくる可能性がありそうだ。

 とはいえ、米雇用統計を控えていることから、積極的な売買は手控えされそうであり、前日の大幅な下げに対するリバウンドにとどまりそうだ。3連休となることも手控え要因になりそうである。ただし、個人主体の物色は活発であり、足元では中小型株のほか、やや仕手系色の強い低位材料株に急動意をみせる銘柄が目立っている。短期的な値幅取り狙いが中心になりやすいものの、動意をみせてくる銘柄には資金が集中しやすい需給状況だろう。《TN》

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