各国中銀の準備金、今後は膨張ペースが減速も

2014年1月9日 09:57

印刷

記事提供元:フィスコ


*09:57JST 各国中銀の準備金、今後は膨張ペースが減速も
スイス国立銀行(中央銀行)はこのほど、2013年の決算で約90億スイスフラン(約1兆円)の損失が発生する見通しを明らかにした。金相場の下落で保有する金準備の評価損が膨らんだことが原因。中央銀行が準備金を巨額に膨らますことのリスクがあらためて認識された格好だが、今後は少なくとも外貨準備については各国中銀が資産規模を膨張させる可能性は低下しそうだ。

米連邦準備理事会(FRB)は今年1月から資産購入規模の縮小に取り掛かることを決定。これ以前はFRBによる量的金融緩和でホットマネーの流入危機が高まり、新興国を中心に中央銀行など通貨当局が積極的な自国通貨売り・外貨買いを進めて準備高を膨らませてきた。

量的緩和縮小の決定で外貨流入の懸念が薄らぎ、各国中銀が準備高を増加させる必要性も後退している。また、巨額の外貨準備高を抱える中国も、これ以上の準備高積み立てに「利益はない」と表明。人民元の自由化など一連の金融改革に伴い、準備金の積み増しペースは徐々に弱まってくる公算が大きい。

一方、ブラジルなど新興国の一部では通貨安定に向けた介入策を維持する方針を示しているところもある。また、韓国では通貨ウォンの急ピッチな上昇が自国経済への打撃につながるため、当局が介入している可能性が高い。韓国の準備高は11月に17億9000万米ドル増え、過去最高となる3450億米ドルとなった。《RS》

関連記事