【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アルファはモミ合い上放れの動き、消費増税に向けて特需の可能性も支援材料

2014年1月8日 09:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  店舗販促用POP広告のアルファ <4760> (JQS)の株価は、小幅レンジでのモミ合い展開が続いたが、足元で上放れの動きを強めている。低PBRに加えて、14年4月の消費増税に向けてPOP広告の特需の可能性も支援材料であり、出直り展開となりそうだ。

  店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開し、メーカー・小売のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注や、デジタルサイネージ(デジタル技術を活用した広告媒体)を組み込んだ新販促商品・サービスの企画・提案を強化している。

  今期(14年8月期)の業績(非連結)見通しについては、売上高が前期比2.7%増の72億円、営業利益が同79.3%増の1億05百万円、経常利益が同53.3%増の1億円、純利益が同70.3%増の50百万円としている。企画提案活動を強化して、別注製品・商品での消費者向けキャンペーンの受注増加や、イベント関連景品の受注増加を見込んでいる。前期は飲料メーカー向け景品のスポット受注が落ち込んだが、今期は14年4月の消費増税に向けた告知POPなど特需の可能性もあり収益改善が期待される。

  株価の動きを見ると、10月以降は概ね安値圏160円~170円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だが、足元では12月12日の158円をボトムとしてほぼ一本調子に水準を切り上げた。1月7日には171円を付けてレンジ上放れの動きを強めている。調整が一巡したようだ。

  1月7日の終値170円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS6円21銭で算出)は27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績BPS281円18銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると、戻りを押さえていた13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破する動きを強めている。低PBRにも見直し余地があり、出直り展開となりそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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