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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】フォーカスシステムズは急騰の反動調整が一巡して再動意の構え、11月高値を試す可能性
システム構築・運用のフォーカスシステムズ <4662> (JQS)の株価は急騰の反動調整が一巡して再動意の構えを見せている。急騰して付けた11月高値を試す展開となりそうだ。
公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。顧客別にはNTTデータ <9613> 関連が3割~4割、日本IBM関連が1割~2割を占める主要顧客である。民間関連事業では従来の関東・近畿圏に加えて、東海圏にも拠点展開して営業を強化している。
今期(14年3月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比1.2%増の125億円、営業利益が同31.7%減の3億円、経常利益が同39.9%減の2億50百万円、純利益が同58.5%減の1億円としている。名古屋への拠点展開などの先行投資負担で減益見込みとしているが、民間関連はインフラビジネス分野、セキュリティ機器関連は官公庁のサイバー攻撃対策分野などが好調であり、公共関連の受注も回復傾向のようだ。第2四半期累計(4月~9月)の進捗率は高水準であり通期増額の可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、急騰して付けた11月22日の高値858円から反落して、12月中旬の530円近辺まで調整した。しかし12月18日の528円をボトムとして、足元では切り返しの動きを強めている。1月7日には前日比66円(11.50%)高の640円まで急伸する場面があった。急騰後の反動調整が一巡して再動意のようだ。
1月7日の終値627円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS14円44銭で算出)は43倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績BPS703円26銭で算出)は0.9倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を回復して上伸した。反動調整が一巡して強基調に回帰した可能性があり、11月高値を試す展開となりそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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