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日ケミカル、江守商事、マツモトキヨシなど/本日の注目個別銘柄
<4552> 日ケミカル 2281 +400ストップ高比例配分。培養した細胞を医薬品として初めて、年度内に承認申請すると報じられている。再生医療製品の普及に向けた先行事例になる。再生医療関連銘柄としての位置づけの高まりが期待されるほか、中期的な業容拡大につながっていくとの期待感なども高まる格好に。先週末にはインデックスファンドの買いが一巡したものの、好材料の表面化により需給面でマイナスの影響は乏しい状況。
<1334> マルハニチロHD 183 -5売り先行。グループ会社のアクリフーズが生産した冷凍食品の一部から、本来含まれていないはずの農薬が検出されたと発表、商品約630万パックの自主回収を開始したと伝わっている。毒性は低いものの、食べると下痢や吐き気などの症状が出ることもあるようだ。信頼性の低下から、短期的に需要のシフトなどが余儀なくされるとの懸念が先行へ。
<5202> 板硝子 137 +6人気化。大和では投資判断を新規に「2」格付け、目標株価は160円としている。想定を上回る規模でのリストラ効果の発現、欧州板ガラス市場のボトムアウトなどから、業績の回復感が強いとの評価。全社ベースの利益水準も四半期を追うごとに改善している印象としている。為替の一段の円安進行なども支援材料に。
<1822> 大豊建設 466 +53連日の急伸、10月28日の年初来高値を更新している。公募・売出株の受渡期日となった25日から株価は上昇ピッチを早める展開。需給の最悪期通過による今後の需給改善期待などが優勢となっているようだ。高値更新で売り方の買い戻しなども急がれる状況に。また、熊谷組なども強い動きが継続、低位建設株には来年への期待も高いもようだ。
<7203> トヨタ 6420 +30堅調。今期営業利益は2兆4000億円を突破して、6年ぶりに過去最高益を更新する見通しと報じられている。円安効果や北米販売の好調が背景、従来予想から2000億円程度上積みされる公算と。ただ、ほぼ市場コンセンサスどおりの数値でもあり、インパクトは乏しい状況に。為替の円安も進展しているが、ボックスレベルの上限に接近する中、上値追いの材料にはつながっていない。
<8270> ユニーグループ 644 -5さえない。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は173億円で前年同期比33%減益、9-11月期では24億円で同52%減益、減益幅が広がる格好となっている。野村では投資判断を「ニュートラル」から「リデュース」に格下げ、目標株価も720円から600円に引き下げている。競争激化と店舗運営の改善不足で積極投資の効果が見えないと指摘、当面は減益局面から脱せない懸念と。ただ、0.5倍のPBR水準や0.3倍台の信用倍率から、下げは小幅にとどまる格好へ。
<9963> 江守商事 2240 +187上げ目立つ。TIWでは投資判断を「B+」から「A」に格上げしている。現在の株価には割安感が強く、評価不足との見方に。医薬品事業は今後本格的な展開に期待が持てるほか、新規商材・顧客の開拓も今後進展、中期的に2ケタの収益成長を継続できる可能性が高いと指摘している。
<5566> 中央電工 359 +32急伸。日本電工が株式交換で完全子会社化すると先週末に発表、買い材料視される格好となっている。株式交換比率は1:1.15、先週末の日本電工の終値298円を基準とすれば、理論価格は343円程度になるが、日本電工も買いが優勢となっており、鞘寄せに伴って一段の上昇となる格好に。シナジー効果やスケールメリットなどへの期待から、経営統合の動き自体を評価する流れになっているようだ。
<3088> マツモトキヨシ 3675 +235上げ目立つ。SMBC日興では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も3000円から4200円に引き上げている。収益性改善の定着、全国区での知名度の高さを背景とした「マツキヨ」ブランド再評価などが格上げの要因と。相対的に見劣りしていたトップラインの伸びも出店の増加で解消の方向へ、また、外国人観光客の増加の恩恵も享受できているとの見方。
<3863> 日本製紙 1954 -122売り優勢。4-12月期の営業利益は前年同期比3%減の170億円程度になったもようとの観測報道が伝わっている。円安に伴う原燃料価格の上昇などが響くもよう。上半期は104億円で同30%の大幅増益となっていただけに、10-12月期の利益減少にはネガティブなインパクトも。なお、通期予想の300億円、前期比64%増益は、値上げ効果のフル寄与などを見込んで据え置くようだ。《FA》
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