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注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、キヤノン、日本橋梁など
*11:35JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、キヤノン、日本橋梁など
トヨタ<7203>:6380円(前日比+220円)
しっかり。為替相場でドル高円安が進行、収益拡大期待へとつながる格好に。また、これまで株価の鈍さが際立っていたが、その一因として、証券優遇税制の終了に伴う個人投資家の利益確定売りの動きも指摘されていた。こうした売り物の一巡で、需給の改善も進む状況になっているようだ。
いすゞ自動車<7202>:656円(同+34円)
大幅に3日続伸。シティでは第3四半期のプレビューレポートをリリースしている。10-12月期営業利益は420億円を予想、タイの販売台数は計画比未達ながら、4-6月期や7-9月期と比較しても遜色のない水準に落ち着く見通しと。想定外に底堅い水準と捉えられる格好から、買い安心感へとつながる状況に。
キヤノン<7751>:3305円(同-70円)
さえない動き。前日にキヤノン電子<7739>が通期業績予想を下方修正、営業利益は120億円から100億円に減額修正している。下方修正の主因は、コンパクトやレンズ交換式カメラの数量未達のようだ。ゴールドマン・サックス(GS)では、デジカメの需要下振れは想定線だが、キヤノン電子の業績下振れ幅は大きく、主要顧客である同社への示唆もネガティブと指摘。
日本橋梁<5912>:204円(同+22円)
急伸。同社のほか、駒井ハルテック<5915>、PS三菱<1871>、宮地エンジ<3431>など、橋梁各社の強い動きが目立っている。高速道路の有料期間を15年延長、延長後の料金収入を先取りする形で、道路の補修・更新費用を捻出する仕組みを来年度から導入すると伝わっている。老朽化が進む道路橋などの整備・補修需要が顕在化するとの期待感が先行へ。建設・インフラ関連の材料株が前日から強い動きとなっていることなども支援材料に。
オエノンHD<2533>:241円(同-8円)
下落率上位。配当権利付き最終売買日を通過、個人投資家の手仕舞い売りが優勢になっているもよう。同社は年1回配当で、配当利回りは約3%と高水準。なお、本日の下落率上位はアサツーDK<9747>や昭光通商<8090>、アルプス技研<4641>など、ほぼ6、12月決算の高利回り銘柄で占められる状況に。
九電工<1959>:708円(同+66円)
買い優勢。同社は前日に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来の50億円から68億円に増額修正、再生可能エネルギー関連工事や首都圏を中心とした大型工事の施工が順調に進捗したもよう。上半期までの進捗から上振れは想定されていたものの、PBR水準の割安感の強さなども手伝い、素直に好感される展開となっている。
夢真HD<2362>:1089円(同+121円)
大幅続伸となり連日で年初来高値更新。インフラ関連の一角として物色が強まり、上値追いの展開となっている。直近では首都高の改修報道が伝わったほか、国土交通省が道路や空港などインフラの維持管理・更新費用の推計を発表しており、インフラ関連の支援材料となっているようだ。同社については、建設現場向けの技術者派遣の需要拡大期待が追い風に。
サンセイランデ<3277>:563円(同+77円)
ストップ高。今期の営業利益見通しを6.6億円から8.7億円へ、最終利益見通しを2.5億円から4.2億円へとそれぞれ上方修正したことが好感されている。不動産販売事業において、第4四半期に販売を予定していた大型案件の底地等の販売が一部来期の見込みとなった一方、底地の利益率改善や利益率の高い居抜き物件の販売で売上総利益が増加へ。
ホットリンク<3680>:18620円(同+2670円)
大幅続伸。同社やシグマクシス<6088>、HMT<6090>など、直近IPO銘柄の上昇が目立っている。年末のIPOラッシュが一巡する中で、今月上場銘柄を中心に見直しの動きが継続しているようだ。また、同社についてはビッグデータ関連のテーマ性などが材料視されているほか、連日の上場来高値更新によって需給面主導での上値追いにも。
サイバーエージェント<4751>:4560円(同+105円)
大幅続伸。同社やガンホー<3765>など、新興市場の主力株が堅調に推移している。証券優遇税制の廃止に伴う換金売りは一巡したとみられるほか、NISA(少額投資非課税制度)のスタートも追い風となり、需給妙味が意識されているようだ。また、同社については、今期の業績改善や東証1部市場への昇格など、来年相場への期待感なども支援材料に。《KO》
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