泉州電業 2014年10月期営業利益は17%増を見込む、アベノミクス効果で上振れも

2013年12月24日 13:23

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記事提供元:フィスコ


*13:23JST 泉州電業---2014年10月期営業利益は17%増を見込む、アベノミクス効果で上振れも

電線の総合専門商社である泉州電業<9824>は11日、2013年10月期決算を発表した。売上高が前期比7.2%増の697.90億円、営業利益が同12.0%減の19.37億円、経常利益が同6.1%減の22.68億円、純利益が同5.2%減の13.18億円だった。電線の主材料である銅の価格が、1トン当たり期中平均74万5千円と前期平均(66万9千円)に比べ11.4%上昇しており、増収効果要因となった。

商品別の売上高では、機器用・通信用電線が前期比1.9%減の227.70億円、電力用ケーブルが同11.6%増の222.99億円、汎用被覆線が同8.8%増の80.24億円、その他電線が同8.3%増の57.08億円、非電線は同22.3%増の82.05億円。電力用ケーブルと非電線が前期比2ケタ増だった。

2014年10月期については、売上高が前期比2.2%増の713.00億円、営業利益が同17.1%増の22.70億円、経常利益が同4.5%増の23.70億円、純利益が同0.9%増の13.30億円を見込んでいる。今期の銅価格は1トン当たり75万円を想定しているが、足元では80万円を付けているほか月平均は78.3万円辺りで推移しており、増収効果要因になろう。

また、地域を限って規制を緩める国家戦略特区法が可決・成立するなど、アベノミクス効果及び設備投資減税の後押しによる民間設備投資回復に伴う機器用・通信用電線の増加が見込まれる。そのほか、政府の中央防災会議の作業部会が首都直下地震の被害想定を8年ぶりに見直すなか、首都インフラ整備に向けた動きが本格化するとみられることも関連製品の需要増加につながりそうである。

泉州電業<9824>は、電線の総合専門商社で独立系では国内トップ。仕入先は約200社、アイテム数は約2万点など、オリジナル商品を含む多様な商品ラインナップをベースに築き上げた強固な顧客リレーションのほか、多品種少量注文に対応できるデリバリー体制にも強みがある。《FA》

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