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【木村隆のマーケット&銘柄観察】東京エレクトロンは半導体製造装置の需要回復を評価する
東京エレクトロン <8035> はもみ合いを吹っ切る動きが期待できそう。18日に今2014年3月期の純利益について230億円の黒字から220億円の損失(前期は61億円の利益)へ引き下げた。太陽光パネル製造装置事業など子会社事業の減損処理により特別損失を計上することが要因。
注目された翌日19日の株価は5520円、前日比20円高となり、市場では悪材料視されなかった。営業利益300億円(前期比2.4倍)などは変更していないので、本業の順調な収益が株価を支えたようだ。また、将来のリスクを軽減させたことはポジティブな材料ともいえ、今後は逆に収益好転の材料として評価されそう。
PCの不振などにより2012年に縮小した世界の半導体市場は、スマートフォンやタブレットなどの伸びにより2014年に再び拡大トレンドに回復するとみられている。同社が手掛ける前工程の半導体製造装置市場は、年度ベースでは2013度に拡大するとみられている。その後も当面は拡大基調が続きそうだ。需要増が見込まれるアプリケーションは、DRAMやロジックなどの微細化およびフラッシュメモリーなど。半導体製造装置市場全体の拡大に加え、同社では洗浄装置、エッチング装置、熱処理製膜装置の強化を図っており、最近ではこれらの分野でシェアが上昇している模様。
また、2014年半ば以降に米アプライドマテリアルズ社との経営統合が見込まれているが、その作業も順調に進展しているようだ。次第に先行きに重きを置いた相場に発展の方向が予想される。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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