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【中国の視点】成長低迷に喘ぐロシア、ウクライナの救済は「危険な賭け」
記事提供元:フィスコ
*08:11JST 【中国の視点】成長低迷に喘ぐロシア、ウクライナの救済は「危険な賭け」
ロシアのプーチン大統領はこのほど、深刻な債務危機を抱えているウクライナに対して計150億米ドル(約1兆5600億円)の資金援助を決定した。また、同国に向けた天然ガスの供給価格を従来の1立方メートル当たり400米ドルから268.5米ドルに引き下げることにも同意した。
プーチン大統領は19日の会見で、ウクライナを「兄弟国家」という言葉を何度も使って同じ東スラブ民族を救済するという大義名分をアピールした。欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)協議を中断したウクライナがロシアの支援を受け入れたことについて、ロシアが主導する経済圏への加入を選択せざるを得ないとみられている。
ただ、ロシア自身が成長低迷に悩まされているほか、今回の資金は緊急用の資金「国民福祉基金」から拠出する予定だ。ロシアの3分の1の人口を抱えるウクライナの経済規模はロシアの1割以下にとどまり、ウクライナの救済がロシアにもたらす利益は現時点では不明だと指摘された。また、EUとの交渉を中断したウクライナ政府について、国内での風当たりが強まっている中、政治面でのリスクも無視できないと分析された。なお、ロシアが資源輸出に依存する経済構造から脱却しなければ、向こう20年の成長率が平均で2.5%にとどまると予測されている。
一方、プーチン大統領は、ウクライナへの支援が無償ではなく、返済を要する資金だと説明した。また、ウクライナが欧州向けガス供給の重要な経由地でもあり、ウクライナとの関係強化が資源の安定輸出にとって不可欠だと強調した。《ZN》
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