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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】フライトホールディングスは急騰の反動局面だが一巡感、収益改善を評価する流れに変化なし
システム開発のフライトホールディングス <3753> (東マ)の株価は急騰の反動局面だが、足元では調整一巡感も強めている。収益改善を評価する流れに変化はなく、水準切り上げの展開だろう。
フライトシステムコンサルティング(旧)が13年10月1日付で持株会社に移行してフライトホールディングスに商号変更した。事業承継した子会社フライトシステムコンサルティング(新)が、システム開発などのコンサルティング&ソリューション(C&S)事業、電子決済ソリューションなどのサービス事業を展開している。収益改善に向けてスマートフォンを利用した法人向けソリューションの強化、電子決済ソリューションの新製品投入、プロジェクト管理徹底などに取り組んでいる。
今期(14年3月期)業績見通しは、持株会社移行に伴って従来の非連結ベース見通しを10月15日に連結ベース見通しに変更し、売上高が19億円~20億円(前期の非連結は9億96百万円)、営業利益が1億15百万円~1億65百万円(同1億36百万円の赤字)、経常利益が1億円~1億50百万円(同1億83百万円の赤字)、純利益が94百万円~1億40百万円(同2億05百万円の赤字)としている。
C&S事業はやや低調のようだが、サービス事業の新製品マルチ電子決済端末「インクレディスト」の大型案件が寄与して収益が大幅に改善する。通期見通し上限値に対する非連結ベースの第2四半期累計(4月~9月)の進捗率は売上高が54.4%、営業利益が93.9%、経常利益が91.3%、純利益が98.6%と高水準であり、通期増額の可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、10月15日の第2四半期累計業績の増額修正、11月7日の第2四半期累計の業績発表を好感し、10月11日終値451円から11月26日の年初来高値3920円まで急騰した。その後は反動調整局面となり、12月17日には1472円まで調整する場面があった。ただし終値で1500円を割り込まず、12月19日には前日比208円(13.53%)高の1745円まで急伸する場面があり、終値でも1600円台まで戻している。調整が一巡した可能性があるだろう。
12月19日の終値1633円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の上限値のEPS16円51銭で算出)は99倍近辺、実績PBR(前期非連結実績に株式分割を考慮したBPS14円62銭で算出)は112倍近辺である。週足チャートで見ると右肩上がりの13週移動平均線が接近して過熱感は解消した。収益改善を評価する流れに変化はなく、水準切り上げの展開だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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