注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンク、第一生命、アズマハウスなど

2013年12月17日 11:34

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記事提供元:フィスコ


*11:34JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンク、第一生命、アズマハウスなど

ソフトバンク<9984>:8730円(前日比+110円)
反発。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も11400円としている。足元では目標株価引き上げの動きが目立っていたが、ほぼ最高水準の目標株価と観測される。国内モバイル市場における手堅い実行力とポジティブなモメンタム、IPOに向けてアリババのバリュエーションへの期待感の高まりなどを評価要因としている。

第一生命<8750>:1599円(同+38円)
反発。バークレイズでは投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1300円から2050円に引き上げている。これまで低水準に抑制されてきた会計上の当期利益が、漸く拡大基調となると予想しているもよう。会計利益の拡大は株主還元拡大にも直結するため、今後はバリュエーション水準の見直しが進む可能性と指摘。生保業界ではトップピックとして位置づけている。なお、本日は株式市場の堅調推移も支援材料につながっている。

アドバンテスト<6857>:1265円(同+45円)
しっかり。大和では、スモールミーティングを受けて、目先的にコスト削減に向けた具体的な動きが期待できると指摘、業績モメンタムでは大底を捉えつつあると考えているようだ。また、会社側では、今後の高い成長が期待できる分野として、システムレベルテスト、電子ビーム関連装置に注力を考えているとしているもよう。

住友化学<4005>:413円(同+21円)
大幅反発。ペトロラービグが合理化策を発表、共同出資先である同社とサウジ・アラムコが主導する形でのテコ入れとなる。持分法投資損益へのプラスインパクトは来期で100億円強の水準が見込めるもよう。これを受けて、メリルリンチ(ML)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、偏光フィルムは懸念材料であるものの、ラービグの合理化策の好影響の方が大きいと指摘している。

パーク24<4666>:1919円(同+82円)
急反発。同社は前日に前10月期の決算を発表している。営業利益は195億円で前期比9.5%増益、従来予想の205億円はやや下振れての着地となった。一方、今期は217億円で同11.2%増益の見通し、第3四半期までの進捗から見て業績の下振れは想定線、8-10月期は前年同期比16.8%増益と増益ペースを強めており、素直に今期の2ケタ増益見通しが買い材料視される格好になっている。

飯田GHD<3291>:2057円(同+72円)
大幅に4日続伸。同社は前日に通期の業績見通しを発表している。営業利益を606億円と予想、市場コンセンサスをやや下回る水準となっている。ただ、SMBC日興証券では、子会社各社とも用地在庫を精力的に増加させるなど、実質的な経営統合初年度である来期の業績飛躍に向けた動きの一環としてポジティブに捉えているもよう。来期営業利益は、中期経営目標である17年3月期1000億円を前倒しで達成すると見込んでいるようだ。

ファンコミ<2461>:2832円(同+112円)
買い先行。今期の営業利益見通しを34.1億円から41.0億円へと上方修正したことが好感されている。パソコン向けアフィリエイト広告サービス、スマホ向け広告配信サービスが順調に推移したことなどが背景となっており、好業績のネット広告関連株としてあらためて評価へ。また、今期末の配当予想を1株当たり11円から14円へと引き上げたことも支援材料に。

ラクオリア創薬<4579>:738円(同+85円)
大幅反発。デンマークのルンドベック社と特許ライセンス契約を締結したと発表したことが買い材料視されている。ルンドベック社の開発品に関連して、同社が保有する特定の知的財産の全世界における使用権を許諾する特許ライセンス契約を締結したと。なお、今回の契約により、ルンドベック社から契約一時金を受領するほか、売上げに応じたロイヤリティを受け取る権利を取得する。

エナリス<6079>:1540円(同+129円)
買い先行。2015年末から、岩手県北部でバイオマス発電事業を始めると報じられたことが材料視されている。東北地区の森林組合や製材所から木材を調達してバイオマス発電を行い、生み出した電力は木材の種類により1キロワット時あたり24-32円で新電力に販売する見込み。なお、バイオマス発電事業を手掛けるのは2ヵ所目となるようだ。

アズマハウス<3293>:1680円
本日ジャスダック市場に新規上場し、初値は公開価格を約10%上回る1760円となった。同社は、土地や戸建住宅の分譲、リフォーム、不動産仲介事業などを展開する。事業内容には目新しさが欠けたものの、アベノミクスや東京五輪効果に対する将来的な期待などを追い風に穏便な初値形成に。なお、初値形成後については、明日からのIPOラッシュの本格化を前に短期資金も向かいづらく、やや軟調な展開に。《KO》

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