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注目銘柄ダイジェスト(前場):東京電力、昭和電工、ミクシィなど
*11:32JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):東京電力、昭和電工、ミクシィなど
東京電力<9501>:529円(前日比+10円)
反発。政府では同社向けの融資枠を現在の5兆円から9-10兆円に拡大する方針を固めたと報じられている。また、同社の負担額は最大8兆円に限定するなどとも伝わっている。融資枠の拡大は不可避な情勢であったと見られるが、今後の株主負担は限定的になる可能性が高まるなど、先行きへの過度な懸念の一段の低下につながる格好のようだ。
昭和電工<4004>:144円(同-7円)
大幅に5日続落。先週末に中期計画の説明会が開催されているが、数値目標を下方修正しており、ネガティブな材料につながっているもようだ。2015年12月期の営業利益は当初見通しから55%減の500億円に設定のようだ。中計の下方修正を想定線と見られるが、メリルリンチ(ML)では、来12月期計画のHDM、人造黒鉛電極の低迷は想定以上と推測され、ややネガティブな印象としている。
アスクル<2678>:3100円(同-170円)
大幅に4日続落。先週末には上半期の決算を発表、営業利益は14.7億円で前年同期比59%減益、従来予想の16億円を下振れる着地となっている。ヤフー<4689>との提携効果などに対する期待感など高まりやすい状況でもあるだけに、下振れ着地にネガティブな反応が強まる格好へ。また、ドイツ証券では投資判断を「バイ」から「ホールド」に格下げ、ネットの活用で飛躍できる企業として注目は続けるものの、株価上昇で短期的なアップサイドが限定的となったと判断のもよう。
ヒューリック<3003>:1534円(同-90円)
大幅続落。みずほ証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げしている。目標株価は1550円と設定しているようだ。株価は2013年に入ってから約3倍の水準にまで上昇。不動産株の平均上昇率61%を大幅にアウトパフォームしているなど、足元の株価の上昇を反映させているもよう。成長性や今後展開力などを織り込んできたと判断しているようだ。
東京産業<8070>:409円(同+80円)
ストップ高。除染関連の一角として人気化する格好になっている。福島原発事故に伴う除染廃棄物から、放射性セシウムを高い効率で分離して取り除く技術を、京都大学と土壌改良ベンチャーのアースなどのチームが開発したと伝わっている。同社はアースと共同でプラントを共同開発しており、関連銘柄としての位置づけを高める状況になっている。
モルフォ<3653>:3230円(同-425円)
下げ目立つ。先週末に本決算を発表し、今期売上高は前期比28.6%増の13.5億円、営業利益は同89.4%増の1.0億円と大幅増益見通しとなったものの、目先の材料出尽くし感から利益確定売り優勢となっている。携帯電話端末機器分野では引き続き、海外携帯電話端末機器メーカーや半導体メーカーへの営業活動に取り組み、ロイヤリティ収入の伸長を目指すと。なお、四季報予想の今期営業利益は1.7億円が見込まれていた。
買取王国<3181>:1045円(同-68円)
大幅続落となり上場来安値を更新。今期の営業利益見通しを5.2億円から2.4億円へ、最終利益見通しを3.0億円から1.4億円へとそれぞれ大幅に下方修正したことが嫌気されている。主力商材であるファッションの低単価商品の販売が想定を下回り、第3四半期までの既存店売上高が当初計画を下回ったことなどが背景となっている。
エニグモ<3665>:6210円(同-500円)
売り先行。先週末に発表した2-10月期営業利益は、前年同期比46.8%増の5.4億円となった。ソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」の登録会員数は150万人を突破するなど、商品取扱高の増加が大幅増益に寄与した。商品取扱高は下期に偏重傾向があるが、通期計画に対する第3四半期までの低進捗がネガティブに捉えられているようだ。
ミクシィ<2121>:4400円(同-660円)
大幅安。先週末まで3日連続でストップ安となり、本日は先週末の終値付近で寄り付いた後、一時5520円まで上げ幅を拡大する場面もみられた。ただ、スマホゲーム「モンスターストライク」などに対する過剰期待への警戒感から買い一巡後は売りが膨らむ格好に。《KO》
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