【木村隆のマーケット&銘柄観察】ジャパンフーズは中期計画で、さらなる成長を目指す

2013年12月16日 11:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ジャパンフーズ <2599> は足踏み状態からの離脱が近そう。調整に入った要因は業績の減額修正。今3月期9月中間決算発表時に、通期の業績について、売上げを従来予想の390億円から350億円(前期332億900万円)に引き下げ、営業利益も14億8000万円から12億1000万円(同7億4500万円)に引き下げた。

  昨年7月の新ライン(炭酸・非炭酸兼用の無菌充填ライン)の導入により製造能力がアップし、9月中間決算は売上げ、利益とも過去最高水準を達成した。ただ、第1四半期における生産効率が計画を下回ったこと、飲料メーカーの在庫調整により9月の受注が計画より減少したことなどから減額に進んだもの。それでも売上げは過去最高、営業利益もピークに肉薄しており、業績好調路線に変わりはない。

  そうした成長路線をさらに前進するために前3月期をスタートに、2016年3月期を最終年度とする、4カ年の中期経営計画(「JUMP2015」-次世代へ-)を策定した。初年度をホップ、次年度及び第3年度をステップ、最終年度をジャンプと位置づけ、積極的な設備投資の実行により、国内での事業をより強化し盤石なものにしながら同時に海外での事業を着実に推進し、将来の飛躍へと繋げていく方針だ。

  新規ビジネスでは、中国の飲料受託製造事業会社で、4本目のラインが8月に生産を開始し、順調に稼働している。今後益々需要増が期待される水宅配市場でも、全国で販売強化を推進中である。そうした積極的な展開を背景に、来期も増益確保が有力視され、来期の業績を先取りする相場が近付きつつある感触だ。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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