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【木村隆のマーケット&銘柄観察】セブン銀行はセブン-イレブンの出店増によるATMの拡大を評価
セブン銀行 <8410> (JQS)が浮揚力を強めてきた。同社は、セブン&アイ・ホールディングス <3382> を中核とする企業グループに属し、ATM事業が主力。セブン-イレブン、イトーヨーカドー等の店舗内や空港、駅などの公共施設、金融機関などにATMを設置し、銀行などの金融機関と提携して顧客に入出金サービスを提供している。
特にコンビニ業界で圧倒的な強みを持つセブン-イレブンの高水準の新規出店によるATMの設置台数の増加が、評価を前進させる強力な材料になる。セブン-イレブンでは今2014年2月期に過去最高となる1500店の新規出店を計画し、来2015年2月期はさらに多い1600店以上を計画している模様。高齢者や単身世帯のニーズなどを捉えて成長を続けるセブン-イレブン・ジャパンの高水準の新規出店は、そのままセブン銀行のATM設置台数の高水準の増加につながる。
その一方で、国内で培ったATM事業のノウハウを海外市場で展開すべく、昨年米国のATM運営専門会社買収し、本格的に海外ATM事業に参入、利益水準の拡大に注力する。また、国内でも収益の多様化を図っている。2011年にサービスを開始した海外送金サービスは順調に伸びているが、これは、現金需要への対応という従来のATMの役割からは一線を画したニーズへの対応事例である。
三菱東京UFJ銀行の手数料有料化の影響があるにしても、ATMの設置台数の増加で吸収し、業績は最高益更新が続くことが見込まれている。新展開への期待も十分だ。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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